バックファイアはTu-22ファミリーでは最新型ですが、1983年から運用ですから最新鋭とは言えません。
しかし、最高速度マッハ2超、低高度飛行可能と、爆撃機としては現在でも十分な性能があります。
ロシアがバックファイアを配備したのは、ルーマニアにアメリカのミサイル防衛システム計画、所謂、MD施設が配備されることに対抗したもの。
プーチン大統領は『米のミサイル防衛システムは、地域の軍事的バランスを崩す』とMD計画に強い警戒感を示しています。
ミサイル防衛システム自体は専守防衛が目的ですが、これにより核ミサイルが無力化すると、相互確証破壊の同時破滅の枠組みが崩れてしまうことを懸念しているよう。
だから、専守防衛してれば十分ではなく、それが火種にもなる……ってことをアホ左翼に説明するだけ無駄ですか……
それはともかく、ロシアは今後、バックファイアを連隊規模まで増派するとしています。
しかし、ここでプーチン大統領のサインも見逃してはいけません。
キューバ危機のときはケネディ大統領が、米本土から発進させた核搭載のB-52を一旦、ドイツに着陸させています。これは先制攻撃をする意志がないことを示し、いつでも核攻撃を取り消すことが出来ることを暗に示したものと言えます。
今回もロシアが本気なら短距離の核ミサイルを配備すれば済んだわけで、バックファイアの配備は、アメリカに対する威嚇といえるでしょう。
また、バックファイアには対艦ミサイルも搭載可能なので、米機動部隊に飽和攻撃を仕掛けることが可能なことも示したといえるでしょう。
飽和攻撃ってのは、亡きトム・クランシー原作の映画化『トータル・フィアーズ』で米空母が餌食になったところが映像化されていましたが、旧ソ連以来の空母機動部隊殲滅作戦。
米軍並みの空母機動部隊を持たない中国も同じことを考えているよう。しかし、不意打ち以外では、この作戦は難しいと思うんですけどねぇ……
