かつての世間を騒がせた『少年A』は、すでに社会復帰して32歳のオジサンになっているとのこと。
今更ながらの手記出版に遺族は人権侵害だとする申入書を出版社に送付して抗議、速やかな『殺人者本』の回収を求めています。
これについて、出版元の太田出版は『文書が届いていないのでコメントは差し控えたい』と、木で鼻を括ったような一般企業と同対応。およそ、言論をリードする出版社の対応とは思えません。
まあ、昨今の出版不況で、すでに何とか賞くらいじゃ本も売れなくなったので、キワモノ企画本に走ったのもわからなではないですが、出版社としての社会的説明責任はキッチリ果たして当然。
殺人に関わらず、元犯罪者が手記を書くのは、本人のためにも、被害者のためにも悪いことではありません。
裁判の場では、全て明らかにされるわけではないし、裁判の時には話せない事情も必ずあるからです。
しかし、その手記で一儲けしようとするなら、話は別。遺族感情はもちろんのこと、手記の内容について、被害者を含めた当事者や、専門家の観点、公式資料を出版社が第三者としての正確な視点で監修する必要があるはず。
そのために、出版社には編集局があるわけで、太田出版は、それを放棄して金儲けに走ったわけで、犯罪者同様、末路は哀れを予感させるものです。