カーター国防長官は、『中国の南シナ海での行動は国際ルールや規範を逸脱している』と述べました。これは中国はキチガイか!と言ったことと同じ。
そして南シナ海での浅瀬を埋め立て軍事基地を建設していることについて、『地域の緊張が高まりつつあることを各国が懸念している』としました。
これに対し、中国からは『最近、アメリカは中国を激しく非難し、軍事偵察まで行っている』との発言がありましたが……
カーター国防長官は『南シナ海での飛行や航行は、平和的・合法的に何十年も前から続けられていることだ』と切り返し、非難の応酬に。
カーター国防長官が強硬だった背景の一つには、スプラトリー諸島の一部に『砲撃のための兵器が持ち込まれた』とする米国防総省の分析があるよう。
海軍における大砲の役割は現代でも重要というより、『再評価』の時代に入って来たようです。
現代の海戦は、数百キロ離れた視程外からの開戦が想定されているので、戦闘艦の主砲の役割は、対地・対水上攻撃より対空戦闘がメインになっています。
砲撃戦が行われなくなったため、戦闘艦と言えども、第二次大戦の戦闘艦のような重装甲のものはなくなりました。
したがって、小口径の砲弾でも一発でも被弾すれば、沈没することはないにしても、各種電子兵装にダメージを受け、戦闘不能になります。
しかも、小口径の砲弾では迎撃のしようがないわけで、中国がスプラトリー諸島に建設している基地に『砲台』を建設したとすれば、視程内を米艦船が通過する場合、非常に脅威になります。
スプラトリー諸島近くを米艦船が通過中に、中国軍基地から、いきなり砲撃されたら最悪、撃沈されることも。
こんな事態に備えて、米海軍も最新鋭艦に、久々に15センチ砲を搭載しました。15センチですから6インチ砲は、先の大戦では重巡洋艦クラスが装備していた主砲。
しかも、誘導砲弾を使えば100キロ以上先の目標を攻撃することも可能とか。
スプラトリー諸島紛争が残念ながら起きたとしたら、緒戦は砲撃戦になるかも知れませんね。