カイル氏は除隊後、執筆した回想録『ネイビー・シールズ最強の狙撃手』がベストセラーになり、さらに映画化され、ここでも話題を集めました。
また、PTSDに悩む帰還兵のためのNPO団体を立ち上げましたが、ここでルース被告と知り合い、射撃場で射殺されることに。
ルース被告は『精神的な問題、正常な判断能力がなかった』として無罪を主張していましたが……
陪審員は有罪の評決を行い、評決にもとづき終身刑が言い渡されました。
アメリカではイラク戦争を経験した兵士の5人に1人がPTSD心的外傷後ストレス障害に苦しんでいるとされ、社会問題になっています。
現代の狙撃は1000mクラスは当たり前、2000m超も可能とか。腕の良いスナイパーに狙われた人は、最期まで、まったく意識することなく射殺されることになります。
しかし、スナイパーの方は、相手の一挙手一投足を詳細に見つめながら、『殺害』を確認するわけで、精神的負担の大きさは計り知れません。
昔から、戦場では無敵の特殊部隊の隊員が場末の酒場で、喧嘩で刺されて死んだなんて話はたまにあります。
戦場と日常生活の行き来が、精神を破壊してしまうのかも。そうかと言って、地獄で一生を過ごさせるわけにもいかず、根の深い問題です。
取り敢えず、カイル氏と一緒に殺害されたリトルフィールド氏、それに壊れてしまったルース被告にも『合掌』です。