来年で原爆投下70年になるのに合わせて、『渚にて』製作当時の時代背景や、出演者のインタビューをまとめたドキュメンタリー『ファオールアウト』が来年3月に日本で公開される予定とのこと。
『渚にて』は、核戦争の放射能汚染により、北半球の人類が全滅、南半球にも放射能が押し寄せ、最後に残ったオーストラリアの人々や、米潜水艦乗組員の苦悩と最期を描いたもの。
しかし、核戦争による悲惨な状況は描かれておらず、放射能をウイルスのように扱っているとの批判もありました。
米ソ冷戦、まっただ中、1962年にはキューバ危機で、核戦争が現実化した当時の状況を関係者に、直接取材したとのこと。公開されたら、是非、一度観てみたいと思います。
『渚にて』はその後の人類滅亡モノの元祖的存在で、多くの小説・映画に影響を与えました。
ちなみに、1960年版が原作に近く、主人公の一人の米原潜の艦長は、たとえ核戦争で妻子が死んでも祖国に帰る『冷たい男』の設定。
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2000年にリメイク版が作られました。1960年版より放射能障害がリアルに描かれていて、米・原潜艦長が前作より良く言えば『良い人』になってます……
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小松左京・原作の『復活の日』は、『渚にて』を下敷きにして構想が練られました。
しかし、ウイルス兵器がアウトブレイク、人類の滅亡の危機に陥ると言った設定は、エボラ出血熱や鳥インフルエンザに怯える現代の状況そのもの。そして、生き残った僅かな人類を救ったのは……ってところで、小松左京らしい皮肉な結末になっています。
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原作はかなり厚さがありますから、映画版で観た方が良いでしょうね。