米・学術研究会議NRCが、NASAの火星探査計画が失敗に終わると報告書を出したとのこと。
火星有人探査計画が技術的に不十分と言うわけではなく、計画と戦略に問題があるとして、NASAもこれを認めているとか。
もともと、有人火星探査計画は、月に恒久的基地を建設後、月面で火星探査用の大型宇宙船を建造する計画でしたが、その後の予算不足で、ついに地球から火星に直行する方式になりましたが、これはNASAを含めて計画が疑問視されていたもの。
報告書でも、小惑星の探査、月面基地建設、中国を含めた国際協力について言及されているとか。
有人火星探査の最も困難なところは、少なくとも2年間以上の惑星間航行と、月より遥かに強力な重力がある火星に着陸、そして離陸する必要があること。
したがって、搭乗員の数に比例して、物資は巨大になる一方、巨大な宇宙船を惑星間航行させ、さらに火星軌道に投入・離脱することができる実用的なエンジンは現在、存在しません。
いずれにせよ、米国一国だけでは資金的にも技術的にも不可能な状況。その一方、異常気象の激化に備えて、人類を月か火星に避難させる必要も、今後、現実味を帯びてくるでしょう。
世界がギクシャクしだした今こそ、有人火星探査は世界各国共通の協力関係構築に役立つと思うのですが。