ガソリンなどが引火するのは当然として、揮発性が低く、バーナーで炙ったくらいでは火が点かない重油まで延焼した原因がわかりませんでした。
そこで独立行政法人・建築研究所などが、重油のプールの中に建物に見立て木組みを火で炙ったところ、建物は焼けても、重油は燃えません。
重油は温まると、温度の低い方に引き寄せられる性質があるので、引火しにくいのは想定道通りでした。
しかし、風速1.5m程度の弱い風を吹かせて見ると…… 途端に炎上、水面に浮かんだ重油にも火が点きました。
風により、火災がある温度の高いところから離れようとした重油が風で押し戻され、さらに温度が上昇、ついに気化して延焼したものと思われるとのこと。
これまで、引火しにくいと思われていた重油も、僅かな風など環境次第では容易に火が点くことがわかった、今回の実験、今後の防災に役立つはずです。
建築研究所の林上席研究員は、『気仙沼で起きた海上火災は決して特異な現象でないことが分かった。油が漏れない対策など、今後に役立てられるよう研究を続けていきたい』と述べています。
気仙沼でこの有り様だとすれば、コンビナートが多数ある東京湾で津波火災が発生したらどうなるんでしょう?
やはり、オリンピックなんかやってる場合ではありません。