やっとメタンハイドレート溶解の危険性について指摘する記事 が、先日ありましたが、今度は海底地震によるメタンガスの大量噴出の可能性についての論文がネイチャージオサイエンスで発表されたとのこと。
記事によると、2007年のアラビア海北部の海底の掘削調査により、海底下1.6mにメタンハイドレート層が含まれていたことが判明したそうです。
他に堆積物粒子間の水やバライトなどの鉱石も見つかったことから、過去数十年間にメタンガスが海底から噴出していたこと示唆しているとしました。
ドイツ・ブレーメン大学海洋環境科学センターMARUMのフィッシャー氏は『文献調査を開始して、1945年に巨大地震がすぐ近くで発生していたことがわかった』として、『この地震が堆積物に割れ目が生じ、メタンハイドレートの下に閉じ込められていたガスが海中に放出されたと推論した』としました。
アラビア海北部では観測されたものとしてはM8.1の巨大地震が発生しており、数十年間に渡って、約740万立方メートルのメタンガスが大気中に拡散したと見積もれるそうですが、それは控えめな見積もりであり、他にも複数の裂け目が存在する可能性があるとしています。
メタンガスはCO2の数十倍の温室効果があり、温暖化により海底にメタンハイドレートとして固定されているメタンガスが大量放出されると、温暖化を致命的に加速させます。
地球史的にも、過去に海底火山の大規模な爆発により、メタンガスが大量放出され、地球の気温が異常亢進して大量絶滅を招いたことは既に判明しています。
温室効果に加えて、地震によるメタンガスの暴噴も地球温暖を加速させる可能性を示唆したわけですが、こちらは現在の科学技術では全く手のうちようがありません。
地底のガスの暴噴による大量死は珍しいことではなく、1986年アフリカ・カメルーンでは、CO2の暴噴により1734人が死亡、牛7000頭が死にました。
また、日本でも過去50年間に火山性ガスで49名が死亡しています。
火山大国の日本では、噴火・巨大地震が引き金になって、どこでも火山性ガスによる大量死が発生してもおかしくありません。
メタンハイドレートが、温暖化以外でも噴出する可能性を指摘した、この研究論文は地球の気候変動の不確定要素として、今後大きな問題になるでしょう。
地球温暖化、人類破滅のロードマップ