内容的には、特に目新しいものはなく、東電・政府・バカ菅の三つ巴により、事故が拡大したってことは、先の報告書と同じ内容。
まあ、我が国を『災害大国』と明記して、『発生確率が低くても安全対策に取り組む新たな防災思想が必要』と記述されたのが、少しは進歩したところですかね。
政府事故調委員長の東大・畑村名誉教授によれば『(原発の)安全神話に依存し、推進してきた結果が今回の事故に見える』と断じています。
もっとも、別に新たな『防災思想』なんか考えなくても、既存のダメージ・コントロールの考え方を導入するだけのことだと思いますけどね。
ダメージ・コントロールは、何度も書いたと思いますが、もともとは米海軍のミリタリー用語で、戦闘艦が被弾した場合の応急復旧措置に関わる全般のことを指します。現在は、さらに範囲が拡大されフェイルセーフの考え方も含むようになっているようで、ミリタリーだけでなく民間でも導入されている考え方です。
一例として有名なのが、空母上で爆弾を抱えた戦闘機が炎上しました。1分以内で消火するにはどうするか?ってのがあります。
何となく原発事故みたいな問題でしょう。水だって、消火剤だって1分では消せないですよね。
答えは、ブルドーザーで海に落とすです。
これは、ミッドウェー海戦で日本軍機の攻撃で被弾・炎上した米空母のダメージ・コントロールチームが実際に取った方法です。その後、その他のダメージ・コントロールチームで活躍で、ほどなく戦線に復帰。日本海軍は新たな空母出現かって大慌てになったってのは有名な話。
ちなみに、この方法はベトナム戦争でも、原因不明で自爆し、大破・炎上した空母でも使われました。さすがにブルドーザーではなかったと思いますが。
このように、あらゆる危機を想定して、知恵を絞れば、何かしらの解決・復旧方法は出てくるものです。
それには、安全神話を崩すことが最初の一歩になることは確かでしょう。