気象庁の肩を持つわけではないが、今回の津波警報は、かなり成功した部類でしょう。
最初の津波警報は、地震発生から、わずか3分で出されています。これだけのスピードで津波警報が出せるのは世界でも日本だけです。
その後、段階的に津波の高さが上方修正されていますが、これには理由があります。
巨大地震ほど、地震の規模を表すマグニチュードの特定が難しいのです。
今回も、震源近くの地震計が振り切れて測定不能になり、速報値はM7.9と、最終値のM9.0と大きく異なってしまいました。
マグニチュードは1違うと32倍エネルギー規模が上がりますから、M7.9とM9.0では45倍の違いがあります。
結局、海外の地震計の測定結果を使用した推定値M8.8が出たのは約1時間後です。最終値のM9.0になったのはさらに時間が掛かりました。
このように津波予測の精度の向上には、これまた現代の科学技術では限界があります。
津波の高さより、大津波が来ることを重点にすべきとの意見も出たようですが、どのみち避難すべきか否かは、情報を受け取った側の判断になります。
前回、東北太平洋側を襲った津波は、50年前のチリ地震によるものです。
しばらくは、津波に対して過敏になっているでしょうが、50年も経ったら、すっかり忘れてしまうんでしょうねぇ。