伯楽不在が一番大きい。 | パイプと煙と愚痴と

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産経新聞に小松左京の『日本沈没』の一部が紹介されたところを見ると、産経には結構SFマニアな人がいるようですね。

紹介されたのは、日本沈没を確信した『謎の老人』が、日本の賢人数名を集めて、徹底的に日本の将来に付いて議論させ、大方針を出させる場面

小説では余り目立たない部分だが、実は小説後半のキーになっています。

賢人たちの結論は政府に伝えられ、政府はすぐさまD計画を実行に移します。D計画はさらに、調査・分析を行うD1と、日本人の海外避難を実行に移すD2に分かれて空前絶後の大計画が起動されることになります。

記事では、素早い対応を行った『日本沈没』と、大量の賢人たちがいるにも関わらず、いまだに何の結論も出せない『復興構想会議』を比較して、嘆いていますが、そもそも人材の選定にミスがあったのではないでしょうか?

名馬を見抜く伯楽不在が、すべての分野で停滞する日本の元凶でしょう。

有名大学教授や大企業の社長だから『賢人』と言うわけではなく、いつの時代でも『賢人』は、深山幽谷か雑踏の中に隠れているもの。

それを見つけ出し、つかいこなすのが政治家の一番の仕事でしょう。

平時なら、東大卒の官僚に丸投げすれば、それで済むでしょうが、世が乱れ天変地異が起きた時は、『賢人』を発掘できるか、出来ないかが国の存亡に関わることになります。

明治維新の原動力になったのが、どのような人物たちであったのかを思い出せばすぐにわかることでしょう。

政治家にそのような『賢人』たちを見抜く力がない限り、この閉塞状況はいつまでも続くことでしょう。