惑星探査で、惑星に向かうことよりも難しいのは、惑星周回軌道に入ることです。
第二宇宙速度以上から、第一宇宙速度までブレーキを掛けるのは、自動車の急ブレーキなんてもんじゃ済みません。
今回は新型のセラミックスラスターエンジンが搭載されていますが、噴射時間は実に12分間に及びます。
下の写真ではわかりにくいですが、ロケットノズル真っ赤に焼けているほどです。
しかも、金星周回軌道に入れるチャンスは、一回のみ。一発勝負です。
しかし、成功すれば金星探査は人類の将来のために有益な発見の可能性が極めて高いのです。
金星は、地球の双子星と言われますが、環境は極端に違います。現在の金星は超高温、高圧な『死の星』です。
かつては海水があったとも言われますが、実は地球も過去に、何度か金星のように『死の星』になったことがあります。
現在、温暖化が問題になってますが、金星は地球の将来の姿を示しているのかも知れません。
あるいは何らかの原因で、たまたま今は『死の星』ですが、遠い将来は地球と似た環境に戻るのかも知れません。
金星の探査は、地球の未来を予測するための重要な資料となるのです。
明日の金星周回軌道投入成功を祈りましょう。