地球温暖化に何ら有効な手が打てない世界の人類に残された時間は、精々50年くらいだろう。
科学者たちは隠しているが、後ほんの数度、気温が上昇すれば海底、永久凍土中に眠るメタンハイドレートの一斉溶解が始まる。
メタンハイドレートの温室効果はCO2の数十倍であるから、一旦、溶解が始まれば、人類には止める術も生き残る術も、ほとんどなくなる。
どのみち、少なくとも50年後のことであるから、オヤジはもうこの世にいないので、どうでも良いことなのだが、僅かではあるが人類が生き残る可能性も出てきた。
それが『火星移住』である。アイデアとしては随分前からあったのだが、最大の障害が、人類の生存に欠かせない『水』の存在が証明できなかったのだ。
その『火星の水』が米火星探査衛星の観測結果から、氷河の形で『大量に存在』することが判明した。
火星の地上に探査機を降下して調べたわけではないので、絶対とは言えないが、限りなく『火星の水』の存在は確かになったと言えるだろう。
今の宇宙開発の速度から言うと、『火星』への有人探査は数十年後と言ったところか。
そこで『火星の水』を見つけて、火星移住が始まるのにさらに数十年かかるだろうが、なんとかギリギリ、人類が滅びる前に、ほんの一握り、おそらく100名以下の人類を火星に送り込むことが可能になるだろう。
オヤジも草葉の陰で応援してますよ……