昨日も書いたと思ったが、マンガ、映画『イキガミ』が、星先生の『生活維持省』に『似すぎている』件について、あれから、あちこちネットを漁ってみたが、やはり『イキガミ』作者側の言い分は納得がいかない。
ちなみにオヤジは、パクリ、パロディ、オマージュの類は大好きだ。
しかし、少なくとも全国的に出版、上映されるようなメディアなら、それなりに調査して、このような問題を回避するべきであるが、小学館は、そのような努力をした形跡がないことを自ら公言している。
>星マリナさんが同時に指摘された、『生活維持省』の漫画版も、作者・担当者とも読んでおりません。
(小学館コミック編集局の見解を転載)
作者が読んでないのは理解できる。他人の小説ばかり読んでいたら、書く時間がなくなるのはマンガ家でもそうだろう。大体、作家なんてのは、自分の思いついたアイデアが一番だって思いこみが激しいものだ。
だから、編集の人間がいるわけで、作家の意識的、無意識的『類似性』については、ここでチェックされるべきだろう。
もちろん、星の数ほどある小説を網羅できる編集はいないだろうが、昔の編集あたりは『各専門』については、ほとんど完璧に読みこなしている人が大手の出版社には結構いたという。
『イキガミ』の担当編集は、自分が知らないなら、少なくとも社内のSF担当に聞いてみたりしたのだろうか?
SFが絶滅危惧種になっているとはいえ、『生活維持省』は星先生の作品の中でも評価が高い作品であるから、SF担当が知らないとすれば、不勉強すぎる。
ここで運悪く見過ごされたとしても、ネットでは早くから指摘があったという。小学館にはインターネットに接続されたパソコンがないのであろうか?
今の編集なら、担当の作品の評価を調べるのにインターネットを活用しないというのも頷けない。
重ねて言うが、オヤジはパクリ、パロディ、オマージュの類は大好きだ。
しかし、それにはそれなりの礼儀が必要で、法律的な問題は別としても、作品のいずれかにエクスキュースを入れるべきだろう。
あるいは、運悪く本当に知らなかったとしたも、リスペクトする『挨拶文』くらいはいれるべきだ。
なにより今回の騒動で、一番の問題は作者自身が、自分の言葉で公式な『見解』を述べていないことだ。
ちなみに、Yahoo!のアンケートを見たら、こうなっていた。(9/21現在)
さすが、星ファンは未だ健在ですね。この数字を『イキガミ』の作者はなんと見るのか。
オマケにもう一つ。『イキガミ』のような反ユートピア系の作品は、昔から、かなり書かれていて、有名なところでは、オーウェルの『一九八四年』(発表は1949年)あたりだろうか。この辺りも、『イキガミ』作者の『独創』を強調するほどのものではない。
もう一度、星先生側、小学館側の言い分のリンクを掲載しておこう。
こちらは星先生側
漫画「イキガミ」について
小学館側はこちら
星マリナさんの『イキガミ』に対するお尋ねについて
