さすがに、映画にまでなっているのだから、著作権の問題についてはクリアしているのかと思ったら、『イキガミ』作者側は星作品との類似を一切否定して、星先生側(著作権を相続した星マリナ氏が代表)と『イキガミ』側(小学館コミック編集局が代表)の主張は平行線のようだ。
『イキガミ』が類似しすぎていると指摘された星先生の作品は、『生活維持省』で、初期の星作品のなかでも評価が高いものだ。
『生活維持省』は『ボッコちゃん』に収録された作品で、オヤジも一冊持っているが、かなり読み返したので、今ではボロボロだ。
文庫本になったのは1971年だが、累計240万部(星新一公式サイトから)に及び、収録作のいくつかは、今でもテレビ化されたりしているから、『現役』の作品集と言って良いだろう。
両者の言い分を読み比べたところでは、『イキガミ』側の分が悪いような気がする。
やはり物語の骨子の部分での類似性は否定できないだろう。
メディアが違うし、作品の規模も違うのだから、最初から星作品を参考にした、あるいはオマージュだって、どこかに一文を入れれば済んだような気がする。
ここら辺は『イキガミ』の著作者と言うよりも、チェックが甘かった小学館側の編集の問題だろう。
ネットあたりでは、早い時期で指摘があったというから、これまた小学館側の対応は疑問だ。
星先生側は、これ以上事を荒立てる気がないようなのは、賢明だ。
星先生の『生活維持省』を読んだ読者が『イキガミ』を見れば、答えは自ずとはっきりするだろう。
興味のある方は、星先生側、小学館側の言い分を見比べてみると良い。
こちらは星先生側
漫画「イキガミ」について
小学館側はこちら
星マリナさんの『イキガミ』に対するお尋ねについて