今から20数年前、当時のレーガン大統領がブチ上げたスターウォーズ計画(は俗称で、正式にはSDI計画)が、ようやく実戦で使用されることが確実になった。
当時のソ連のICBM迎撃のための技術であったが、実戦第一号が自国の偵察衛星だとは、これまた実に歴史の皮肉である。
制御不能になったアメリカ偵察衛星の姿勢制御用に積載された大量のヒドラジンと呼ばれる燃料が、このままだと地上に落下する恐れがある。
人口密集地帯に落下すれば大きな被害になることは確実だから、迎撃もいたしかたないだろう。
使用されるミサイルはニュースによれば、先日、海自のイージス艦が迎撃実験に成功したのと同じ、SM3が使用されるとのことだ。
だが大気圏近くでの軌道計算は難しく、迎撃に失敗した場合に備えて、2回目以降の迎撃準備もしているようだ。
多分、世界の軍事筋は固唾を呑んで迎撃の様子を注視しているのだろうが、思わぬスターウォーズ計画の『平和利用』に、あの世のレーガン大統領も苦笑いしていることであろう。