もっとも、オヤジは占い師の類に、良いことを言われた試しは未だかつてない。
『よく生きてこれましたね』ってことだけは、何回も聞いたことがあるが、『幸運・金運』について良い話は聞かされた試しがない。
だから、占い師は大嫌いである。
テレビを見ていたら『オーラの泉』とやらで、こんな2008年の予言をやっていた。
来年は『全ての膿を出し切り、水に流す年』だそうだ。
オヤジは、今年、足に膿がたまって、入院する羽目になった。
お陰で、今年後半は最悪の年回りであった。
その意味では、少しはましになってくれれば、それで幸いだ。
それにしても、この江原氏は人相で大分、得をしているっていつも思う。
胡散臭そうなところがないのが良い。
だからと言って、それで当てになるような気もしない。
中国の兵法書、武経七書の一つに『尉繚子』と言うのがある。
秦の始皇帝に仕えた兵法家の言をまとめたと言われるが、出自は定かではない。
この中に、面白いエピソードがある。
ある日、王が尉繚子に、「戦の前に、吉凶を占なって戦えば必ず勝つであろうか?」と質問した。
それに対して、尉繚子は「とんでもありません。守備の兵が多く士気の高い城なら、東西南北どこから攻めても落とせません。方位から言えば、東西南北、いずれかは吉方ではありませんか」と答えたと言う。
さらに、尉繚子は、『神霊に頼るよりみずからの智力を尽くせ』との黄帝の言葉を引用して締め括っている。
これが、2千年以上も前の人の言葉である。
- 守屋 洋, 守屋 淳
- 司馬法・尉繚子・李衛公問対 (全訳「武経七書」)