先日のF-2支援戦闘機の事故原因が意外に早くわかった。
原因は、上下方向と横回転のジャイロセンサーの配線が逆になっていたという単純というよりは、ケアレスミスだったようだ。
F-2は、この頃では大型民間機でも一般的になった、FBW(フライバイワイヤー)と呼ばれる操縦システムが採用されている。
これは、従来のように操縦桿と可動翼(エルロン、ラダー、エレベーターetc)がワイヤーで結ばれているのではなく、操縦桿に加えられた圧力を感知して、電気信号に変えて、各可動翼を動作させる機器と通信して動作させるシステムだ。
さらに、戦闘機特有の運動能力向上のために、機体はわざと不安定になるように設計されている。機体が不安定だということは、それだけ運動能力が高くなるというわけだ。
これでは、パイロットが大変なので、コンピューターが機体に設置された各種センサーの情報を元に、パイロットをサポート(パイロットは気付かないだろうが)している。
最新鋭のロシアの戦闘機の一部には、コンピューターのサポートなしには飛行不能なほど、極限まで安定性を無視したものもあるが、西側の戦闘機はF-2を含めてそこまで徹底的している機体はないと言われている。
もっとも、センサーの情報が全く間違っていれば、写真のとおりに墜落するのは致し方ない。
FBWによって、戦闘機の運動能力は飛躍的に進歩したが、コンピューター任せはパイロットも心配らしく、同じく海自の最新鋭飛行艇US-2は、わざわざ従来の油圧系も一系統残してFBWが全部故障しても操縦可能にした機体もある。
以上、ミリタリーマニア向け記事でした。
