今の人は知らないだろうがパソコン黎明期であった四半世紀前は、国産メーカーも随分活躍していたのだ。
NEC、日立、富士通、東芝、シャープなど大手電機メーカーが、競って『独自』企画のパソコンを生産していた。
これには汎用機の巨人、IBMが当初のPC市場を見誤ったことによる。
オヤジは当時からPCを使った開発をしていたが、どこの客先に言っても『パソコン(マイコンとも呼ばれた)なんかで大丈夫?』とか、生意気なIBMの営業あたりは、『パソコンなんかおもちゃだよ!』って言われたものだ。
これは日本の電気メーカーもほとんど同じ考えで、パソコン市場の参入には当初、消極的だった。
それに引き換え、当初からAppleⅡ、Pet、ATARIなど海外勢のパソコン製品は強敵だったから、日本の大電気メーカーは余計、苦戦を強いられた。
結果的にNECが日本国内のデファクトスタンダードを握り、IBMがマイクロソフトと組んで市場参入すると同時に、独自路線のパソコンは、Appleを除いてほとんど廃れていった。
それでも、所謂、DOS/V規格への変更は、国内メーカーの反応は遅く、DELLを筆頭に新興メーカーに次々とシェアを奪われてしまう。
パソコン市場に関しては、経営陣の明らかに判断の相次ぐ失敗が、重なったわけである。
ようやく、日立がパソコンから撤退したようだが、余りに遅すぎたというべきだろう。