いやな事件が多いものである。
高3少年の精神鑑定を検討 母親殺害容疑で送検
母親の首と腕を切断という、表面的な残虐性にばかりマスコミは騒いでいるが、『FBI心理分析官 凶悪犯罪捜査マニュアル』を調べてみたら、『偶発的家庭内殺人』に分類されるようだから、そんなに猟奇的事件とも言えないようだ。
ちなみに偶発的家庭内殺人とは『偶発的家庭内殺人では偽装は行われず、最近の過重なできごとか積年の緊張の積み重ねがそのきっかけとなる』(凶悪犯罪捜査マニュアルより引用)とある。
一般的に犯行の偽装は行われず、顔面の殴打等一カ所に外傷が集中する非人格化の傾向があるそうだ。また、死体を移動させたり、なんらかな姿勢を取らせるなどは、殺害の事実を取り消したいとの感情の表現である、ともある。
米国の場合は、犯行が偶発的であることを立証するために、金銭的記録や医療記録を請求することも、(捜査員)に薦めている。
要は、特に猟奇的殺人ではないということであり、どこでも、いつでもあり得る殺人だということだ。
それにしても、世間を騒がせるような殺人事件があると、この本を紐解くが、必ずどれかに分類されているのには、いつも驚かされるが、こんな事件を理路整然と分類、研究している人たちがいるかと思うと、そちらの方が余程怖くもなる。
ロバート・K・レスラー, 戸根 由紀恵
FBI心理分析官凶悪犯罪捜査マニュアル (上)