寝る前に、何か本を読もうと思ったら、今夜もある本が、声を掛けてきました。
特定の宗教には一切関係をもったことがないが、歳の所為か、仏教書を紐解くことが多くなりましたね。
たまたま開いたページには、『究竟涅槃』の文字がありました。
仏教書はどれも難解ですが、『永遠の平安に達する』という解釈で、当たらずといえども遠からずでしょう。
凡夫であるオヤジには、一生到達することのない境地でしょうね。
そう言えば、昔、名前は忘れたが、ある役者が、「おやじ、涅槃でまつ」と遺書に書いて有名になった言葉でした。
確かに、並の凡夫には、あの世に行くのが、唯一の『涅槃』かもしれません。
しかし、あれやこれやのしがらみに、因縁で、浮き世と手を切れないのが悲しいところでもあります。
唯一の救いは、パイプから立ち上る煙に、一時の幻を見ることくらいですか。
まったくつまらないオヤジではありますが、そろそろパイプの煙も残り少なくなりました。
明日、目覚めることができれば、また『涅槃』とは一番遠い世界で暮らすしかありません……