本日の能登沖地震で、図らずも緊急地震速報システムが初稼働したようだ。
緊急地震速報、能登沖地震の震源近くでは間に合わず
緊急地震速報は、破壊力が少ないP波(縦揺れ)の方が、S波(横揺れ)より先に到達する時間差を利用して、地震速報を行うシステムだ。
上記の記事では、今回は震源が近すぎたために、いくつかの地点では間に合わなかったとあるが、それは当初から想定されていたものだ。
数秒でも、地震が来ることがわかっていれば、地震の被害を最小限にする可能性は大きくなる。
予想される、東南海地震の場合は、十秒以上前に速報を出せる可能性も高い。
但し、現在のところ、地震速報を出すだけで、他のシステムとのリンクまでは至っていないようだ。
もし、S波到達まで10秒あったとして、システムリンクも自動化されていれば、道路信号を赤に変えて、航空機に対してはゴーアラウンドか、離陸中止、鉄道の非常ブレーキ、それに原子炉の緊急停止なども可能になるだろう。
一般の人たちでも、家にいたならガスレンジを消してテーブルの下に、会社にいたなら机の下に潜り込むのに十分な時間がある。
ここら辺、システムの誤認、誤作動を懸念して、他システムとの自動リンクに対しては躊躇しているようであるが、『最悪』の事態を最優先にして考えるべきだろう。
地震予知が不可能であることが、わかった現在、地震の被害を最小化できる、おそらく世界で唯一のシステムである。
システムの一般向け、解放は今年9月からとのことだが、他システムとの自動リンクも含めて、前倒しの実用化を検討してもらいたいものだ。