ブランドものに関しては、田中知事の右に出るものはいないらしいが、こと軍事ブランドに関しては、田中知事のみならず、無知なのが政治家にも多いらしい。
上の写真は、ロシア空軍Su-27Kフランカーである。
一般的にロシアの戦闘機は西側より劣っていると言う認識があるらしい。
これは、かつて日本に亡命したパイロットが乗っていたMig-25を調べたところ、機体に鋼板が使われていたとか、電子機器に真空管が使われていたなどの、これまた軍事音痴の新聞ネタに負うところが大きいようだ。
実際には、当時のソ連空軍は、基本的に迎撃能力を第一に、しかも安価であることを考えていたから、こうなっただけであって、Mig-25も、迎撃機として使用される分には、当時としては最高の性能を持っていたと考えて良い。
しかも、エンジンに関しては、西側より優れていたことが、後の報告書で明らかになっている。
ソ連崩壊後も、戦闘機の開発に関しては引き続き、世界最高水準にあることを証明したのが、Su-27である。
電子機器に関しては、西側に一歩譲るものの、その運動能力は、西側最強と言われるF-15を、はるかに凌いでいた。
しかも、機首にあるカナード(小翼)により、STOL能力も付与されている。
上の写真は、ロシア空母から発艦するSu-27である。ロシアは空母を造ったものの、カタパルトまでは予算が廻らなかったようだ。しかし、Su-27のSTOL能力は、カタパルトなしで発艦が可能である。
爆装して発艦できるかは、不明であるが、西側でカタパルトなしで発艦できるのは、ハリアーしかない。
Su-27はその後、次々と発展型を生み、現在はSu-33が最新のようだ。
もちろん、その運動能力は少しも損なわれず、欠点であった電子機器も改良が続けられている。
恐らく、西側では次世代のJSFが配備されるまで、世界最強の戦闘機と呼んでも、構わないだろう。
この強力なSu-27/33を、中国空軍は、大量に配備しようとしているのだ。
中国空軍の作戦機は2千機と言われるが、ほとんどは旧式機で、西側の最新鋭機に対抗できるのはSu-27/33だけだ。
現在のところ、100機余りだから、150機のF-15を保有する航空自衛隊、同じく200機余りのF-16、ミラージュを保有する台湾空軍には、数の上では敵しない。
しかし、今後旧式機の退役に合わせて、最新鋭のSu-33に更新されていくとすると、数年で、航空戦力が拮抗する恐れがある。
さらに、導入が決められた空中給油機、早期警戒機(前記事のTu-95の可能性あり)が配備されると、沖縄以南の日本の制空権は、怪しくなる。
さらに、Su-27/33は空母での運用も可能であるから、中国が空母も配備する事態になると、制海権まで奪われる恐れがある。
中露の軍事的接近は、このように極東の安全保障に重大な影響があるのだ。

