そこで、今夜はいつもの偽ビールから、EBISUになり、安物パイプをたくさん並べて、アルコール&パイプ三昧にします。
灰皿に放り込まれた、たくさんの可哀想なパイプを見ているうちに、はたと気が付きました。
「暴れん坊将軍」は実在したのを知っていますか?
もちろん、テレビでお馴染みの、吉宗ではありません。
足利13代将軍、足利義輝のことです。
どうも出来の余りよろしくないのが揃った足利将軍ですが、義輝だけは別格、文武ともに秀でた将軍です。
戦乱の時代でなければ、きっと名将軍になれたことでしょう。
しかし、時代がとんでもなく悪かったのが、彼の不運です。
松永久秀に三好三人衆と、ろくでもない連中に囲まれつつも、足利将軍家の権威を保つために孤軍奮闘しますが、ついに二条御所を襲撃されます。
最早ここまでと悟った、将軍義輝は、足利家伝来の名刀数十本を畳に突き刺し、襲い来る敵兵を一人斬るや、刀を投げ捨て、新しい刀をとっては、また切り捨てたそうです。
義輝は塚原朴伝に教えを受けた、本物の剣客でもありますから、吉宗や黄門様など、足下にも及びません。
その奮戦振りは、現代に伝わる程のものですが、如何せん多勢に無勢、最後は自刃したことはいうまでもないでしょう。
そして、実質的に足利幕府が滅びたのは、このときとしても良いのではないでしょうか。
歴史、歴史とうるさい隣国は、ほっといて、たまには我が国の歴史には、こんな人物がいたことを学ぶのも、いいことでしょう。
- 著者: 奈良本 辰也
- タイトル: 図説戦国武将おもしろ事典
