じゃあ、支援級で過ごすのはもったいなかったのか、当時から通常級でもやっていけたのか、というとそうではないです。
1年生を振り返ると、支援級所属が適切な発達状況でした。
年長の秋に、通常級1年生の国語と算数を見学していますが、16-9の計算の仕方を説明しよう、なんて到底無理だと思いました。
学習に関しては、間違いなくついていけないと入学前に確信していました。
支援級で学校生活に慣れるよう丁寧に見守って頂き、算数の基礎も本人に合ったプリントで理解するまで取り組ませてもらいました。
できるようになるまで取り組める、というのが支援級の強みだと思います。
わからない→じゃあどうしよう?と思考が発展しない息子には手厚い支援が必要。
当時の1年生は息子1人、支援級全体で13人ほど。
それはもう手厚くみてもらえました。
支援級で学校生活というものをスモールステップで学ばせて頂いたからこそ、今の息子があるのだと思います。
学校は怖い場所、嫌な場所、怒られる場所という認識を持つことなく、良いところを伸ばしてくださった当時の先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。
支援級で築き上げた土台があって、本人が通常級で勉強したいという気持ちになっている。
息子の場合、そのタイミングがたまたま今なんだ、ということです。
土台が出来ていないと、周りが頑張っても、本人が頑張っても、難しいと思う。
あの時は何度言ってもできなくて放置していたことが、いつの間にか(1〜2年後)できるようになってる!という驚きも、今年はすごく多かった。
縄跳びとか自分で鉛筆を削っておくとか帰宅後に連絡帳を出すとか。
普通のことだけどね。
でもその普通が難しくて。
年長のコロナで休園中、縄跳びしよと縄跳びを見せただけでお隣さんの面前で大癇癪を起こした。
今月に入って初めて二重跳びが1回跳べて、今日は連続5回跳べたそう。
タイミングを待つしかないんだな。
いっぱい努力して、泣かせて、一緒に泣いてもできないのなら、それはタイミングが今じゃないからなんだな、と。
それがいつになるかはわからないけど。
と悟ることがまだまだある発達障害児育児9年目の冬でした。
薬の力を借りて、吸収するための土台を作ってから伸ばしていく、という考えをもとに、来年も息子の服薬、成長を記録していこうと思います。
良いお年をお迎えください。