母が天国に旅立ってから
今日で25日目
記憶がハッキリしてるうちに
記録として残していこうと思います。
《掃除に明け暮れた日》
ちょっと買い物行きたいんやけど…
ワタシ、
買いたいものがたくさんあるんです。
さぁ、今から張り切って片付けるぞー！
とやる気になってましたが、
この家には足らないものばかりで
掃除が捗らないのです
すぐ近くのスーパーが潰れてしまってて
半年前の帰省の時には、
30分くらい歩いて買い物行ってました
誰か連れて行ってくれないかな～？的な
呟きをしたところ
〇〇の跡、〇ディ薬局ができたで！
うぉ～！マジか
ワタシが30分かけて歩いて行ったドラッグストアが
目の前のスーパー跡地に移転してきたらしいのです。
超ラッキーじゃん
さっそく歩いて買い物に出掛けます
でもすぐに後悔へと変わります
買いたいものはいっぱいあって…
指定ゴミ袋×3、ファブリーズ(本体と詰め替え)、マイペット、ペット臭用消臭剤、メラニンスポンジ、洗濯洗剤(本体と詰め替え)、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、トイレ用洗剤、トイレの消臭剤、殺虫剤×2、キッチンハイター…
なんだか、
あれもこれもとカゴに入れてたら
お会計が1万円を越えてました
そして、この大量の商品、
カートに乗せてて実感なかったのですが
重すぎる
歩いて5分ほどの距離ですが、
両腕がちぎれるかと思いました
洗剤も揃ったところで掃除を始めます。
いたるところにファブリーズを撒き
臭いを取ります。
半年前に帰省した時には
この和室は母の紙パンツの臭いで酷かったんですが、
今回はそこまでひどい臭いはなかったんです。
紙パンツは溜め込んでなかったということか
それとも兄たちが片付けてくれてたのか、
…もうそんなことはどうでもいいんですけどね。
兄①がローチェストの中身を片付けます。
このローチェストは父が亡くなった時に
ワタシが片付けてきれいにしてます。
その後は母のデイサービスの資料などが置いてて
兄①は、懐かしそうに眺めるのです。
ちょうど4年やね～
父が亡くなった4年前の6月1日から
母はデイサービスに通い始めたんだそうです。
そしてこの6月1日、母は倒れるその日まで
デイサービスに楽しく通い
母ちゃんはデイサービスを
卒業したんやね…
そっか…、卒業したのか。
兄①のその言葉に
深い意味はないのかもしれませんが、
この4年という日々を
噛み締めるように話す言葉が
悲しみを深くするのでした。
突然父が亡くなり、母の面倒を見る者がいなくなり
仕事で一日留守になる我が家で
母をどうしたらいいものか…悩んだと思います。
負の遺産の相続で兄①はどん底の生活を強いられ
デイサービスに頼るしかできなかった。
自分の代わりに母の面倒を見てくれる存在があり
救われたと思います。
今からは、少しだけ母のことも気にかけてやれる
そう思った時に母は静かに旅立ってしまい、
卒業したんだな…
そう自分に言い聞かせたんでしょうね。
母を身近で見てきた兄①の心は
寂しさで凍りついてるようにも聞こえて
また悲しくなりました。
母がデイサービスで作ってきた作品も
ローチェストには並べてありました。
5月に作った鯉のぼり
数日前に作った作品は母が生きていた証
何個も作品を並べます。
こんなものも作っとったんやね～
ぬり絵もいっぱいあるわ～
デイから帰ってきた母の相手もそこそこに
兄①は夜遅くに晩ご飯の準備。
食べ終われば、そのまま疲れてウトウトだもんね。
母の作品をゆっくり見てあげる時間なんて
なかったんだよね。
古いものは、入れてる袋が埃ってます。
きれいなビニールに入れ換えて
飾ってあげます。
なかなかいいじゃ～ん！
きっと母もワタシたちが子どもの頃は、
こうやって子どもたちの作品を並べたんだろうな…
どんなに下手な作品も
上手！上手！と誉めてくれたんだろうな…
ワタシはもう覚えてないんだけど
そんなことを想像して母の作品を並べてみました。
兄①は、庭の片付けに移動し
刈り取った草木を集めます。
弟④には、枯れた松を細かく切って
ゴミ袋に入れるように指示を出します。
するとどこから出てきたのか
でっかいムカデ
あっという間に家の隙間に入って行った。
うわ～、、デカすぎる、、
すぐさま殺虫剤を
隙間に向けて吹き掛けてみたけど
逃げちゃったかな、、、
で、しばらくしたら
出てきたのよー
ワタシは仕留められないから
兄①に任すよね(笑)
こんなん水に溺れさせたらイッパツで！
ムカデも溺れるんで！
殺虫剤で動きの弱まったムカデを
溝に溜まった水の中に火箸で押さえつける。
たしかに、、イッパツだった
ムカデの次はゴキブリです。
でもいつも見慣れてるゴキブリとはちょっと違う？
これもゴキブリなんで！
外来種で最近これがよく出るんよ。
繁殖力が強くて増えて困る
丸みを帯びたフォルムで
一瞬ゴキブリとは分からない。
そういえばコイツ、ずっと前に殺虫剤を撒いたら
お部屋の壁からゴソゴソ大量に出てきやがったな…
このアロエを短く切った時、
切株からゴソゴソ這い出してきてたから
壁沿いに殺虫剤撒いたら
大量に出てきたのよ
叔母が昔住んでいたお部屋は、
祖父が建てた家を改装してるから
かなり古い建物だと思います。
今回も草を刈りながら殺虫剤を撒くと
ガサガサと這いずり回って
畑に逃げ出してきてました。
母が亡くなったばかりなのに
こんなに殺生をしていいのか？と思いながらも
殺虫剤1本使いきりました
今日は天気もよく
薄暗い脱衣所に溜まっていた洗濯物を
まとめて洗いましょうかね、、、
いつも服がこんもりしてる下段の脱衣かご
誰が手をつけるでもなく
母のコレクションだと思うのですが、
何が出てくるのがドキドキです
風呂場の中にも何やらビニールに入ってるものが、、
これは母のズボンでしたね
手洗いするつもりで風呂場に置くんですけど
母はずいぶん前から洗えなくなってましたから
いつからそこにあったのか、、、
そのままゴミ袋行きです
まとめて洗った洗濯物ですが、
半分くらいは母のコレクションでした
母は物が捨てられない人だったので
ゴミに出すような汚れた服も
取り溜めておいたんだと思います。
これもそのままゴミ袋に入れちゃいます
きれいに乾いた洗濯物は
どこに片付ければいいのか、、、
この家の人たちはクローゼットを使わない。なぜ？
部屋全体がクローゼットなのです。
ソファーの上に置き、座卓の上に置き、
床に積み上げる。畳んでるようで畳めてない。
その中から選んでは着ていく。
母はタンスを持っているんです。
30センチ四方の引き出しを開けると
隅から隅まで靴下ばかりです🧦
しかも男物の新品
値札もついてます。
これも母のコレクション
きっと父に買ってあげたものなんでしょうけど、
大事にしすぎて使えなかったのか
まだあるのに欲しくなって買っちゃってたのか、
とにかく靴下の山です。
靴下売るほどあるけん
もう買わんでいいよ！
兄①に報告します。
その下の引き出しを開けると
下着のシャツがドッサリ
袋に入ったままの状態です
母ちゃん、コレクション多すぎます
他の引き出しには、
フォーマルバッグのきれいな物が
あるんですが、
母が使ってたのは薄汚れたバッグでした。
コレクションには手を付けない主義なのか？
なんだかかわいそうになります。
貧乏性なのでしょうか。
買ったことで得られる満足感って
わからんでもないけどね
とりあえず
洗濯物を入れるスペースを確保し
ここに入れとるよ～と兄①に報告。
兄①は、
病院の支払いやら斎場の支払いやら
途中、仕事の電話もあったりで
なかなかのんびりはできません。
その分、ワタシが頑張らなくちゃね。
つづく。。。