2025年1月7日、デンマークのフレデリック国王とメアリー王妃は、コペンハーゲンのクリスチャンボー宮殿で4回目の伝統的な新年レセプションを主催しました。レセプションには、国軍とデンマーク緊急事態管理庁の将校、主要な国家組織と王室後援団体の代表者達が出席しました。
1月1日の最初のレセプションには政府関係者が招待され、その後夕食会が開催されました。
さらに1月6日に は2 つのレセプションが開催され、最後のレセプションとして1月7日に今回ご紹介のレセプションが開催されました。
国王夫妻は伝統に従って、クリスチャンスボー城での新年レセプション最終日に近衛軽騎兵連隊の馬中隊を伴い、金の馬車に乗ってクリスチャンボー城に到向かいます。
国王夫妻は軍関係者を招いた新年の最終レセプションに向かうため、金の馬車に乗りました。
2月から長男のクリスチャン皇太子がこの近衛軽騎兵連隊に入隊すると言われています。1月1日の新年のレセプションにはクリスチャン皇太子、マルグレーテ前女王、ヨアキム王子夫妻、ベネディクテ王女も出席されました。
国王夫妻が馬車でクリスチャンボー城へ向かっている間に数百人のゲストが到着。その中にはフレデリック国王の弟、ヨアキム王子の姿も。
この金の馬車は王室が所有する最も格式の高い馬車で、毎年新年のレセプションに国王を送迎します。昨年は退位目前のマルグレーテ女王が金の馬車に乗りました。1840年にクリスチャン8世のために建造されたもので、 24カラットの金箔で覆われ、屋根には 4 つの黄金の冠があり、扉には君主の紋章が描かれています。
黄金の馬車から降りるメアリー王妃。ドレスの上にコートを着用されています。
国軍とデンマーク緊急事態管理庁の将校、主要な国家組織と王室後援団体の代表者達がクリスチャンボー宮殿に招待されました。
このレセプションでは国王夫妻が約1000人のゲスト一人一人と挨拶を交わしました。
国王夫妻が約1000人のゲストと挨拶を終えるのに約4時間かかったそうです。昨年までのマルグレーテ女王は高齢のため椅子に座った状態で握手をされていました。
フレデリック国王の弟、ヨアキム王子はワシントンでデンマーク大使館の防衛産業担当官として勤務しています。このレセプションにはゲストの1人、王族ではなくワシントンの駐在デンマーク大使館の准将として出席しました。
デンマークでは年始に複数回のレセプションが開催され、政府関係者、外交団等と新年の挨拶を交わす伝統があります。フレデリック国王は、治世中にこれらのレセプションにいくつかの変更を加えると発表しました。来年からは年始のレセプションのプログラムに国のすべての市長（日本の都道府県知事のような感じでしょうか？）と会うためのレセプションが追加される予定です。
メアリー王妃は2008年、2010年、2013年の新年のレセプションでジュリー・ファーガーホルトによるドレスを着用されました。
その後、このドレスはデンマークのデザイナー兼ドレスメーカーであるビルギット・ハルシュタインによって現在のデザインにリメイクされたと言われています。（メアリー王妃のウェディングドレスを手掛けたデザイナーです。）メアリー王妃は2017年と2023年にも新年のレセプションでこのリメイク後のドレスを着用されています。
リメイク前はドレスと同柄の七分丈ボレロとのセットアップ。リメイク後は無地の長袖ブラウスとロングスカートをドッキングしたようなデザインに変更されました。
Shoulder jewellery
ダイヤモンドがあしらわれた2つの四角いブローチは、ショルダーブローチで肩にかけるために作られていますが、現在は肩以外にも自由に身につけられています。1840年頃に作られたものです。
1月1日から7日にかけて、3日間で4つのレセプションを主催された国王夫妻。華やかな装いで楽しませてもらいましたが、立ちっぱなしで何時間も挨拶を交わし続けるのは大変なことだと思います。
そして、翌日の1月8日には国王夫妻の次男と次女で双子のヴィンセント王子とヨセフィーネ王女が14歳の誕生日を迎え、誕生日を記念してお二人の写真が公開されました。
この写真は大晦日に撮影され、非公開のプライベートなパーティの為にタキシードと煌びやかなドレスを着着用されたものでした。
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