カミラ夫人軍服風ドレスで歩兵連隊大佐に就任

2020年7月22日、エリザベス女王の夫であるエディンバラ公爵フィリップ殿下とカミラ夫人が英国陸軍の編成式 The Transfer Of The Colonel-In-Chief Of The Rifles「トランスファー・オブ・コロネル・イン・チーフ・オブ・ザ・ライフルズ」に出席されました。

The Riflesとは2007年に結成されたイギリスの歩兵連隊です。

Colonel-in-chief(チーフ大佐)とは軍連隊の儀式上の地位であり、いくつかの連邦軍で一般的に使用され、連隊のパトロン、通常は王室の一員が保持しています。

この度、数多くある軍連隊のうちの一つ、Rifles(歩兵連隊)のチーフ大佐がフィリップ殿下からカミラ夫人へと引き継がれることになったのです。

2007年の設立以来、ライフル大佐を務めてきましたが、1953年から現在のライフルを構成する連隊の大佐を務めてきたため、フィリップ殿下とのつながりはさらに深いものです。

式典はウィンザー城で始まり、フィリップ殿下に対して67年間の軍への支援に感謝が伝えられました。

フィリップ殿下は現在99歳、96歳だった2017年8月に公務から引退されており、それ以降は王室結婚式等以外でお姿を拝見する機会はほとんどありません。

その後、この式典はハイグローブハウスで続き、カミラ夫人にColonel-In-Chief Of The Rifles(ライフルのチーフ大佐)の称号が授与されました。

2010年にはトロントを拠点とするカナダの予備連隊 The Queen's Own Rifles of Canada のチーフ大佐もアレクサンドラ王女からカミラ夫人へ引き継がれ、

2012年にはRoyal Australian Corps of Military Police(王立オーストラリア軍警察隊)の初代Colonel-In-Chiefに就任するなど、Colonel-In-Chiefとなるのはカミラ夫人にとって初めてのことではありません。

ライフルズの大佐指揮官、パトリック・サンダース卿によって新しい大佐として迎えられるカミラ夫人。

カミラ夫人は連隊の大佐であり、各大隊にはそれぞれの大佐が任命されています。

(カミラ夫人は2007年の設立以来第四大隊大佐を務めてきました)

第一大隊大佐:ケント公爵エドワード王子(84)

第二大隊大佐:ウェセックス伯爵エドワード王子(56)

第三大隊大佐:アレクサンドラ王女(83)

第四大隊大佐:コンウォール公爵夫人カミラ夫人(73)

第五大隊大佐:ウェセックス伯爵夫人ソフィー妃(55)

第六大隊大佐:グロスター公爵リチャード王子(75)

第七大隊大佐:グロスター公爵夫人バージット妃(74)

第八大隊大佐:未発表

第八大隊大佐は空席、また高齢の方が多いので、数年後にはウィリアム王子とキャサリン妃も名を連ねるかもしれませんね。

カミラ夫人はこの日のために用意されたビスポークのダークグリーンのプリーツドレスを着用。このドレスは歩兵連隊の軍服をモデルに、襟元や袖に黒のトリムが施され、ボタンは兵士の上衣と同じボタンが使われています。

カミラ夫人のこの衣装は非常に評判が良かったようです。

Camilla wore a special bespoke outfit for the ceremony

True to form, the Duchess chose an elegant and classic outfit for the formal occasion, and even paid a sweet tribute with her bespoke look. Her beautiful dress was modelled on the Rifles' own uniform, in bottle green with a black trim, and featured the same buttons as worn on the soldiers' tunics – which have bugles on them.

「形に忠実に、公爵夫人はフォーマルな機会のためにエレガントでクラシックな衣装を選び、オーダーメイドの表情で甘い賛辞さえ支払いました。彼女の美しいドレスは、ライフルのユニフォームをモデルに、ボトルグリーンに黒のトリムが施され、兵士のチュニックに着用されているのと同じボタンが付いています。」