2020年7月7日、ヨルダン王室のラーイヤ王女(34)とイギリス人ジャーナリストのネド・ドノヴァン氏(26)がイギリスで結婚式を挙げました。


2019年11月5日に婚約が発表され、2020年4月に
ヨルダンで盛大な結婚式を挙げる予定でした。その予定は新型コロナウィルスの影響によりキャンセルされましたが、ヨルダン国王アブドゥッラー2世の許可を得てイギリスにあるヌール前王妃の邸宅で結婚式を挙げたのです。


ラーイヤ王女は画像付きで「私たちの結婚式についての親切なメッセージをありがとうございました。 もともとはヨルダンで4月に計画されていましたが、パンデミックはそれらの計画を狂わせ、夫の母国である英国でそれを開催するほうが安全でした。 状況が許せば、ヨルダンで祝うことを楽しみにしています。」とコメントを掲載しました。
左は新婦ラーイヤ王女の母で、前国王フセイン1世の4番目の王妃であったヌール王妃です。ラーイヤ王女は母ヌール王妃のサファイヤのブローチをヘッドバンドとして身に付けました。





ラーイヤ王女は2005年に学習院女子大学に4か月の短期留学、日本語と日本文化を勉強されました。2007年から2008年には約1年間、立命館大学国際関係研究科に留学されていました。合気道、剣道も嗜む親日家です。

2009年東京で着物を着るラーイヤ王女(ラーイヤ・ビント・アル=フセイン)

また時期は不明ですが、ウェールズのアトランティック・カレッジで学んだ後、エディンバラ大学で日本語の学士号を取得、コロンビア大学で日本文学の大学院の学位を取得しています。

そして東京で三年間就職した後、カリフォルニア大学で「日本とアラブ世界における中世の戦士物語の受容と国民アイデンティティの構築への影響」について、UCLAのアジア言語文化部で博士号を取得されました。

ラーイヤ王女の父親である前国王フセイン1世は離婚と死別により4度の結婚をしましたが、同時に複数の女性と婚姻関係にあることはなく、生涯一夫一妻でした。


ラーニア王妃とアブドゥッラー2世

現在のヨルダン国王アブドゥッラー2世の母は2番目のお妃ムナー・アル=フセイン王妃。



ヨルダン王女として生まれ、ドバイ首長の第2夫人となったハヤー妃の母は三番目の王妃、アリー・アル=フセイン王妃。




ヌール王妃とフセイン1世

花嫁ラーイヤ王女の母ヌール王妃は4番目のお妃でした。

アブドゥッラー2世とハヤー妃、ラーイヤ王女はそれぞれ母親が違う異母兄弟です。


一方、新郎ネド・ドノヴァン氏は著名な作家ロアルド・ダールの孫です。
ティム・バートン監督によって映画化もされた「チャーリーとチャコレート工場」の原作者です。


ヨルダン王女の結婚相手がイギリス人ということですが、ラーイヤ王女の母ヌール王妃はアメリカ出身、現国王アブドゥッラー2世の母ムナー・アル=フセイン王妃もイギリス出身なので、国王や国民も好意的に受け取っているかもしれません。



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