ある自助グループで、ひとりの女性と知り合った。
美人で、スタイルもセンスも良くて、コミュニケーション能力が高くて、どこに生き辛さがあるのかが不思議だった。
魅力的なひとだった。
彼女の親は、ある宗教の熱心な信者で、癖のあるひとだった。
毒親の癖の強さについて、苦しさについて、よくふたりで愚痴り合った。
私が「親をコロして刑務所に入りたい」と愚痴ったとき、「分かる~~」と笑い飛ばしてくれたひとりが彼女だった。
私がどん底で頑張っていた時期、彼女は私の支えだった。
長い間、私は彼女の存在に依存していた。
私と彼女は、一緒に婚活をした。
私たちは、生き辛さを抱えながら働くのは無理だと考えた。
当時、私は派遣で働き、彼女はアルバイトをしていた。
彼女は、生活保護と障がい者年金を受給していた。
私は彼女と出会い、生活保護や障がい者年金の実態を知った。
婚活の場で、彼女は本当によくモテた。
私はまるで、一緒に行動を共にする彼女のマネージャーのようだった。
彼女と話すために、私のところへ来るひともいた。
彼女は友人も多く、合コンもよくしていた。
何度か一緒に参加した。
彼女に対する男性陣の態度を見て、彼女の半端ないモテ方を見た。
オーラもあって、明るくて、品もある、美人な彼女。
一緒に合コンに参加した私の派遣の同僚は、「下手な芸能人より美人」だと言っていた。
彼女の弱点は、貞操観念と、男性の見る目の無さだった。
デートした相手と、すぐに体の関係を持ってしまう。
そして軽く扱われる。
私には不思議で仕方が無かった。
こんなに魅力的なひとがなぜ?
こんなに頭の良いひとがなぜ?
彼女はよく泣かされ、占いの本をよく読み、他人のアドバイスをメモを取りながら聞いていた。
頭の悪いモテないひとのようだった。
恋愛相談を受けるようになってから彼女を見ると、言っていることとやっていることがチグハグだった。
本音と建前が違うのかと思った。
本当に思っていることと、口に出すことが違うのかもしれない、と思った。
損得勘定で動いている気がした。
そう感じ始めると、生活保護を受給していること、彼女の言動にモヤモヤし始めた。
続く。