たぶんビビは私の親子関係が心配で長生きした。と思う。


それか、家族が好きだったんだと思う。

この、仲の悪い、厭な家族が。


最期のとき、何度も痙攣しては、何度も戻ってきた。

言葉を選ばないで言えば、何度も何度も、しつこく戻ってきた。

凄い根性だった。


そんなに生きていたいか、と思った。

正直、驚いた。

毎日同じ家族と過ごして、

毎日同じご飯を食べて、

毎日苦いお薬飲んで、

毎日同じ時間に寝て。

毎日毎日同じことを繰り返して。

どこにそんな幸せが?

どこにそんな死にたくない程の幸せがあるの?

って。


ビビを看取って、気付かされたこと。

幸かどうか、受け取り手次第なんだって。

大きいも小さいも無いんだって。

他人の物差しなんて関係無いんだって。


ただ、毎日幸せに生きていたんだって。


ただ、

大好き大好き、

美味しい、

幸せ、

だけを毎日感じて、生きていたんだって。


家族の不仲も、

体調不良も、

ビビには関係なかった。


ただ幸せだけを毎日享受していた。


凄い生き方をしていた。


最期の最期まで、生き切ろうとしていた。




最期の日は、私の通院の前日だった。


寝たきりのビビの前で、

「明日病院どうするの?」「大丈夫、電車とバス使うから。車はビビに使って」

なんて話をした。

その頃ビビは、毎日動物病院に通っていたから。


ビビを看取った後、

母親が「ビビの前で車の話しなんかするんじゃなかった。ビビは優しいから、気を遣って急に

タヒんじゃった。お姉ちゃんの病院に、車を譲りたかったから」と言った。

私もそう思った。



この人(母親)って、そんなところまで考えられて、一応ちゃんと反省出来るんだな、なんて思った。


ビビが可愛かったから。

ビビのこと大好きだったんだと思うよ。


本当にビビは凄いよ。


いつも上機嫌で、幸せそうで。

寝たきりになっても時々笑ってくれて。


今は、骨になっても可愛い。


愛のかたまりだった。