彼女の婚活は実を結んだ。
彼女は合コンで知り合った、年の離れた年下男性と付き合い、結婚した。
年下男性は生き辛さの無い健常者で、子どもを欲しがっていた。
彼女は子どもを持ちたくないひとだった。
彼女は年下男性の意思を知りながら、彼女の意思を隠したまま結婚した。
嘘を吐くことと、黙っていることは、違うらしい。
糞みたいな屁理屈だと思った。
彼女の言動に、少しずつモヤモヤしていた私は、このことで溢れた。
もう無理だと思った。
関係が離れても良いから、彼女に感じたことを話そう、と思った。
でも上手く話せなかった。
私が話し始めた途端、彼女から感じたのは、
激しい怒りと反発だった。
私はオドオドしてしまい、言いたいことは半分も言えず、そのまま彼女とは疎遠になった。
彼女と私の共通の知り合いから、彼女の結婚が余り上手くいっていない、と聞いた。
年下男性から、モラハラを受けているらしい。
結婚前の男性関係と似たような問題を抱えているらしい。
彼女と疎遠になってから、彼女の結婚が受け入れられた。
彼女の人生の選択に、「自タヒ」は無いということだ。
「生きていく」ために結婚する。
生きる覚悟がある。
私には出来ないことを、彼女はした。
彼女は、パパゲーノの私より、断然強いのだと思った。
彼女の生存戦略だった。
彼女は、モラハラされても離婚はしない。
離婚するときは、次の相手を見つけたとき。
年下男性は、彼女が美容にお金を掛けることに許容があるらしい。
自分の自慢の奥さんでいて欲しいから。
彼女はそれで、次の相手が見つかるまで、美しさを磨き、保つらしい。
強いひとだと思った。
他人を利用しても良いと思う、自己肯定感の高さを感じた。
でもそれって、
毒親と同じような強さなんじゃないの?