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ちはやふる3巻!


3巻では新の出番は激減し(・ω・`)


ついにチームとなった瑞沢かるた部が描かれます。



改めて読んで思ったのですが、3巻では太一がめちゃくちゃかっこいいんですよ!

変わっていく様子が目に見えて分かる。

チームの成長とともに、それぞれの成長にも注目の3巻です!


以下、ネタバレ有感想です。



【瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ】



◆チームへのこだわり

2巻でかなちゃん、肉まんくんが入部し

(肉まんくんに関しては登場シーン1コマだったけども。笑)

3巻では机くんが入部。

ついに5人揃い、部として発足することになった瑞沢かるた部。

(それぞれの入部エピソードもとても良いので別途感想記事を書きたいくらいですが、それはまたいつか…)


なぜ千早はこんなにチームにこだわるのでしょうか?

かなちゃんが言うように、「かるたってべつに仲間いらない」んですよ。


理由は二つあると思います。


一つは中学時代、かるた仲間がいなくて孤独な思いをしたから。


そしてもう一つ、これが一番の理由だと思います。

小学生時代のチーム、「新と太一」が千早にとって本当に大切なものだったから。

あの時と同じように、情熱を分かち合える仲間が欲しい。そんな想いが強くあったのだと思います。


◆チームの完成

千早の念願叶ってかるた部発足となりますが、ただ頭数が揃っただけでは本当の意味でのチームとは言えません。

千早はまだ、過去への想いが強すぎるんですよね。

今のチームのことをちゃんと見れていない。

だから、新との想い出を大切にするあまり、新が自分に教えてくれたようにかるたを好きになってもらおう、強くなってもらおうとして空回りしてしまう。

そして太一に“一生懸命やってくれてるやつを潰す気か?”と言われ我に帰る。

まだ他のメンバーの気持ちに立てていないんです。


それは他のメンバーにも言えること。

この時点では、みんな「仲間」ではあるし、それぞれが強くなりたいという想いは持っていても、まだ「チーム」にはなれていない。そんな状態だと思います。


そんな瑞沢かるた部は、初めての公式戦、全国高等学校かるた選手権大会東京都予選に臨みます。


ここでいきなり事件が。

予選を勝ち抜きいよいよ決勝トーナメント、というところで、机くんが突然「帰る」と言い出すんです。

試合に出ても勝てないし、自分はみんなから必要とされていないのでは。

そう思ってしまう机くんの気持ちは分かります。(この行動の良し悪しは別として)

そう思わせてしまうのは、まだ「チーム」になれていない証拠。


そして、この事件をきっかけに、徐々に瑞沢かるた部の団結が生まれます。

まず、大きく変わったのが太一。

部長として自分がチームを支えなければ、という自覚が芽生えます。
(詳細は後述)

そしてこれまでは団体戦でも個人戦の意識が強かった千早も、“自分の一枚はチームの一枚”だと考えるようになる。

それぞれに「チームのために」という想いが芽生えはじめたのです。


そして、無事に机くんも戻ってきた決勝の北央戦。

伝統の強豪校を前に、千早や肉まんくんも苦戦を強いられます。

そこで弱気になりかけた千早たちを救ったのは、初心者組のかなちゃんと机くんでした。

格上の相手にも諦めず全力で向かっていく姿が千早や肉まん君の心を動かします。


一人一人の頑張りがチーム全体に良い影響を与える。

これまで1+1=2でしかなかったのが、1+1=3にも4にもなる、そんなお互いがプラスに作用しあうチーム。

この北央戦が、瑞沢かるた部が「チーム」として完成した瞬間なのだと思います。


◆それぞれの成長

3巻ではチームの成長と同時に、それぞれの個人としての成長も描かれています。

その筆頭が太一。

大きな変化は二つありました。


まず一つは、「勝ちたい」と思うようになったこと。

それまでの太一は、まだ千早の夢に付き合っているだけの状態。

かるた部を作ったのは千早の情熱に心動かされたからだし、「おれが名人目指してるわけじゃねーから勝てなくてもいいんだけど」なんて言っています。

「勝ちたい」という単純な気持ちさえ、この時は持っていなかったのです。


きっかけは、机くんに挑発されてやった裏返しかるた。

これなら千早に勝てるかもしれない、そう思った瞬間、太一の中で何かが変わりました。

そして実際に勝った時、それがどれだけ嬉しいことか気付くのです。


“「勝てなくてもいいんだけど」 そんなワケあるか 千早 目の前にいるのはおれだろう?”

新のことばかり見ている千早への対抗心もあったのだと思います。


これまでの太一は、勝てない勝負には乗らない、自分で自分の限界を決めてしまうところがありました。

そんな太一ががむしゃらに勝ちにこだわるようになるのは、一つのターニングポイントとも言える大きな変化だと思います。


そしてもう一つの変化は、部長としての自覚が芽生えたこと。

元々周りがよく見える太一は、自分たちがまだ「チーム」になれていないことに気付き、部長として自分がチームを支えなければ、と考えるようになったのです。


試合中悪い流れを断ち切ろうと、札を派手に吹っ飛ばして、みんなの頭をポンポンしながら戻るシーン

プレッシャーで硬くなってしまった千早に「おまえは息をするだけで勝てる」と声を掛けるシーン

このあたりの太一の成長ぶりは本当にかっこいい!!

原田先生も太一の変化に気付き、感慨深げな様子です。

どうしても千早の活躍に目が行きがちですが、3巻の影の主役は間違いなく太一だったと思います。



そしてもう一人、変化が見られたのが肉まんくん。

肉まんくんは小学生時代、新に負け続けたことで、自分が「あきらめたんだ」ということに気付きます。

そんな肉まんくんに発破をかけたのが、格上の相手にも諦めずに向かっていくかなちゃんや机くんの姿。

かるたから逃げていた日々を悔やみ、「勝ちたい」と強く思います。

がむしゃらさを取り戻した肉まんくん。

肉まんくんも今後、更なる成長が期待できそうですね。


◆一応少女漫画

かるたが熱い3巻ですが、所々でちゃんと少女漫画してます。

最後にそんな胸きゅんシーンをご紹介。


・千早が太一の部屋に入ろうとして、「男の部屋なんかポンポン入るもんじゃねーし俺だって入れねーよ」と諌められるシーン

ただの幼馴染としか思っていなかった太一の知らない一面を見てドキッとする千早でした。

これからも千早の中での太一はどんどん変化していくんだろうな。


・千早の手からケーキを奪う太一。

これ、もう叫びそうになるくらいきゅんきゅんしたのですが、ここでも最後は新に持ってかれちゃうんだよなぁ…太一不憫すぎ。


・「新の手も こんなふうに大きくなったかなぁ…」

須藤さんの囲み手を見て、同じように囲み手が得意だった新を思い出す千早。

須藤さんが惚れられたと勘違いするくらい、恋する乙女の表情になってます。

(もちろんこの時は無自覚だけど、こういうのを見るとやっぱり全編通して新への想いは恋なのかなぁと思います。)

千早が新を想う描写ってめちゃくちゃロマンチックですよねぇ…


というわけで、少ないながらも胸きゅん度の高いシーンで満足です。

これでも全体の中ではかなりラブ要素多い方ですけど。笑



*****



以上、個人としてもチームとしても今後の更なる成長が期待できそうな3巻でした。

次巻は北央戦の結末も気になるところ。

4巻感想に続きます!