赤眼の猫 第二回
「おい!フトシ!ど、どうしたんだよ!」
電柱に寄り掛かっていたタクヤが顔を真っ青にして駆け寄った。
タクヤとフトシの出会いは「オキヤ」という場所だ。「オキヤ」とは、簡単にいえば風俗である。
職業は風俗ルポライター。
タクヤは根っからの熟女好きで、年齢も五十代が好みらしい。書く取材記事もマニアックなものになっている。フトシも年配が好きで意気投合したのだ。
「うっ、なんかすげぇ血が出てきた・・・」
右目をおさえていた手が、黒々しい血でそまっていた。
「救急車呼べ!やばいよ!」
イチノセが叫んだ。タクヤはすぐに携帯電話を取り出した。
携帯片手にふと二人のほうに目をやった。
フトシはうずくまって「う~、う~。」と、うなだれている。「大丈夫か!大丈夫か!」その横でイチノセが顔を青くして声をかけている。
『えっ、誰だ?』タクヤは驚いた。フトシの頭をどす黒いしわくちゃの手でわしづかみしている着物すがたの老婆がいた。顔は手と同様どす黒くしわくちゃで八十代ぐらいだろうか。
着物は、赤い生地に蝶と猫の刺繍がしてある。とても艶やかで、どうみても小さい女の子が着るような着物だ。
そのアンバランスさが、とても気持ち悪い。
フトシとイチノセは気付いてないらしい。
タクヤは足元から全身に寒気を感じた。
つづく
電柱に寄り掛かっていたタクヤが顔を真っ青にして駆け寄った。
タクヤとフトシの出会いは「オキヤ」という場所だ。「オキヤ」とは、簡単にいえば風俗である。
職業は風俗ルポライター。
タクヤは根っからの熟女好きで、年齢も五十代が好みらしい。書く取材記事もマニアックなものになっている。フトシも年配が好きで意気投合したのだ。
「うっ、なんかすげぇ血が出てきた・・・」
右目をおさえていた手が、黒々しい血でそまっていた。
「救急車呼べ!やばいよ!」
イチノセが叫んだ。タクヤはすぐに携帯電話を取り出した。
携帯片手にふと二人のほうに目をやった。
フトシはうずくまって「う~、う~。」と、うなだれている。「大丈夫か!大丈夫か!」その横でイチノセが顔を青くして声をかけている。
『えっ、誰だ?』タクヤは驚いた。フトシの頭をどす黒いしわくちゃの手でわしづかみしている着物すがたの老婆がいた。顔は手と同様どす黒くしわくちゃで八十代ぐらいだろうか。
着物は、赤い生地に蝶と猫の刺繍がしてある。とても艶やかで、どうみても小さい女の子が着るような着物だ。
そのアンバランスさが、とても気持ち悪い。
フトシとイチノセは気付いてないらしい。
タクヤは足元から全身に寒気を感じた。
つづく