旅館の再生のキーワードは「普通」
今回から『旅館再生の教科書』の中身に入っていきます。
再生というと30代以上の野球好きなら、今年お亡くなりになった野村克也監督の野村再生工場が頭に浮かぶかもしれません。
すでに部下を持つ立場の方や、新配属されたけど、あまり活気がない部に配置された方などの参考になれば幸いです。
南原竜樹氏は旅館再生についてこのように表現しています。
「旅館再生は普通の事を普通にするだけ」
しかし、旅館ビジネスをしている方は前時代的な経営をしてしまっているとの事。
そしてそれに気づいておらず、南原竜樹氏は旅館ビジネスに携わってこなかったから普通ではない事に気づいたと言います。
では、どのようにすればいいのでしょうか?
旅館は拡大マーケット
老舗の旅館が店じまいをするニュースをたまに見ますが、南原竜樹氏は旅館は拡大マーケットだと言い切ります。
旅館は2000年から2010年の間で2万軒ほど少なくなったようです。
2010年の時に4万9千軒ほどです。
しかし、コンビニは2012年には4万6千軒ほど。
コンビニよりも旅館の方が多かったのです。
そしてこの数字をみて、南原竜樹氏はこう考えます。
「旅行のニーズはなくならず、海外からの旅行者は増えている。旅館は減ってるのではなく適正な数に淘汰されているだけだ。」
つまり、生き残るだけで勝ち組になり、生き残れば拡大マーケットに乗って行ける!
不景気のせいにしてもなにも始まりません。
再生するためにまず最初に行うべきことは現状把握です。
それはこのブログで過去に紹介した
・『御社営業部の「病気」治します』 藤本篤志著
・『億を稼ぐ人の考え方』 中野祐治著
など仕事術や仕事への姿勢を追求した本にも取り上げられていて、旅館だけに限った話ではありません。
また南原竜樹氏は、活気のある旅館には要因があると説きます。
しかし、行動に移さずに現状維持を求め、結果的に維持もできなくなり店じまいにしてしまうそうです。
あまりにもやらない人が多すぎると仰います。
ぜひ、この本を読んで行動することを普通にしてみてはいかがでしょうか。
(続く)