スタン・ハンセンのウエスタン・ラリアット!! | プロレスLOVE

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どもスタン・ハンセンのウエスタン・ラリアット!!

ハンセンの代名詞とも言うべき技。前傾姿勢で突進し、左腕を振りぬいて相手の首を刈り倒す。アメリカンフットボールの古典的テクニックであるハイタックル(現在のルールでは反則行為)からヒントを得て編み出した。以降クローズラインの名で多くのレスラーが使うようになり、代表的なプロレス技の1つに数えられている。なお三沢の弁によれば、ハンセンが放つラリアットは「冗談抜きで目の前に星が飛ぶ」ほどの威力だという。ハンセン本人の談によると「空手出身の選手はキックや打撃を好み、柔道やレスリングの選手は投げ技、相撲選手はタックル(ぶちかまし)と自分の個性を活かしているのに、なぜフットボール出身者は特性を活かさないのだ?」と、今まで誰も使用しなかったことを不思議に思っていたという。「ラリアットの創始者のように思われているが、たまたまプロレスに最初に取り入れたのが私だっただけのことだ」と語っている。
また他選手のラリアット乱発が目立つ中、ハンセンのラリアットは一撃必殺のフィニッシュ・ホールドとして定着しており、相手パートナーのカットやロープブレーク、リング外落下などが無ければ、この技一発でピンフォールを奪えた。試合開始数分で繰り出して終わらせてしまうこともしばしばあった。受けた相手は空中で(受け方にもよるが)一回転してしまうほどで、川田利明が失神してしまいセコンドの力を借りなければ控え室に戻れなかった、歯が折れた等々、破壊力のエピソードは枚挙に暇がない。現在では小島聡が後を継ぐような形になっている。一撃必殺の威力を保つ秘訣としては、ハンセン曰く「乱発したり序盤で繰り出すのではなく、その技(ラリアット)へつなぐ前の技=試合内容の組み立てをきちんと行うこと」とのこと。
この必殺技の強烈な説得力は、逆に対戦相手にとっても「ハンセンの命綱たる左腕をいかに殺すか」というストーリーを組み立てることが可能となる。対戦相手の左腕殺しがそのままハンセンを押し切るか、あるいは凌ぎきったハンセンがラリアットの一閃で勝利を収めるかは試合の大きな見どころとなった。