墓石にはAちゃんの名前があったので、間違いなかった。

間に合って良かった、とホッとした。

そこにあるのは石だけなんだけど、なんとなく。

 

墓石に彫られた名前の並びを見ると、Aちゃんのお姉さんもAちゃんと同じくらいの年齢で早世していたことが判明。

病気で亡くなったAちゃん。

どうやら姉妹で遺伝的な疾患を持っていたのかもしれない、ということを初めて知った。

 

お父さんの名前もあったのだけど、Aちゃんが亡くなったあと間もなくの日付だったので、短期間の間に家族三人を亡くしたAちゃんのお母さんの事を思うと、涙なしではいられなかった。

 

Aちゃんは入退院を繰り返した末だったし大きな手術をしていた。

お姉さんももし同じような病気だったら。

心休まる日がなかっただろうな、と思う。

 

業者待ちの変な場所で不自然に置かれた墓石の前で、さめざめ泣く私。

 

事務所の方に聞いたら、お母様は存命で、高齢になった為に墓じまいをするそう。

最後に会いに行けて良かった。

 

この時、子が元気でいるのを心から幸せに思った。

うちの子、大事に育てよう、守っていこう、と強く思ったのだった。

 

だから私の2月2日は、命の有難さを考える日。