どうやら、僕の前回のブログの予測は多少食い違いがあれど、現実になったようだ...
僕の予測は、当たった。 僕の想定では大幅な作戦を実行するのは中間選挙後だろうと思っていたが、一日早かった。 2026年11月2日、つまり中間選挙の投票日前日だ。
アメリカ軍の攻撃地点はホルムズ海峡に位置するゲシュム島、ペンタゴンの「OPLAN 1019-26 -- The Kharg Gambit」作戦が動き出した。
その前に今回の攻撃について解説しよう、出回っている情報は少ないが、精査していく。
「2026年11月2日、アメリカは動いた。WSJが報じたのは、イラン最大の島ゲシュム島への『秘密の限定打撃』だ。
現地では5回の爆発音が響き、住民は2機の航空機を目撃した。アメリカ軍は『イランがミサイルを撃ってきたので、防御的に発射台を破壊した』と主張している。
だが、その裏でイラン革命防衛隊は、MQ-9ドローン1機を破壊し、MQM-170偵察ドローン2機を撃墜したと発表している。
これが最も正確な情報だろう。
「アメリカ軍の攻撃地点はホルムズ海峡に位置するゲシュム島。これは単なる報復ではない。『ハールク島』を占領するためのペンタゴンの『OPLAN 1019-26 -- The Kharg Gambit』作戦が、このゲシュム島への限定打撃から動き出したのだ。 あくまでこの攻撃は予兆に過ぎない、アメリカが本気で占領を目論んでいるのは、石油輸出の9割を握る『ハールク島』だと僕は確信している。
前回の記事で僕が書いている時、世界最強の軍隊は、まだ「検討段階」にいた。 だが今、彼らは「数週間の地上作戦」という地獄のボタンを押そうとしている。
25kmの距離、湾岸戦争の奇跡、補給戦。世界最強であったアメリカが、なぜイランに敗れるのか。
予測は終わった。ここからは「現実の地獄」の観測だ。ついてこれる奴だけ、読み進めてくれ。
...距離、前回の記事でも使用したが、あれは簡素だった、この記事ではもっと精密に分析しよう。
- なぜフォークランド戦争でアルゼンチンの守備隊はイギリスとの陸上戦に敗れたのか?
火力の差?空軍の差?軍隊の質?どれも致命的だが、最も根本的な原因は補給の差だろう。そして、その補給を破壊した最大の要因は、「700kmという圧倒的な距離」だ。
前回、僕は「フォークランドのようにはいかない」と書いた、故に今回も比較しよう。
フォークランド戦争で、アルゼンチン軍が降伏した最大の理由は、「本土から700kmも離れた孤島」 だったからだ。
イギリス空軍の爆撃で空輸補給の機能が削がれ、地上部隊は食糧もままならず、部隊はパンと薄いスープだけの生活を何週間も強いられ、なかには飢餓状態に陥った守備隊もあった。
ワイン28,000リットル、肉38,400kgの輸送が梱包の困難で断念され、最大口径の155mm砲4門のうち最後の1門が届いたのは、敗戦前夜の6月13日だった。最終的に飢えたアルゼンチン兵961名が捕虜となっている。
では、ハールク島はどうか? ここはイラン本土からわずか25kmだ。
この距離は、イランの130mmカノン砲や多連装ロケット砲の射程圏内に完全に収まっている。上陸したその瞬間から、米兵は常にイラン本土の照準のど真ん中に立たされるということだ。フォークランドでは「700kmの断絶」が守備隊の兵站を殺したが、ハールク島では「25kmの密着」が、イラン本土からの絶え間ない火力支援と容易な補給を可能にする。
つまり、アメリカ軍がハールク島に上陸する以前に、アメリカ上陸部隊は、イラン本土からの飽和攻撃に晒される。しかも、1万km離れたアメリカ本土から補給を続けなければならず、海上では補給線が狙い撃ちされる。 フォークランドのイギリス軍以上の地獄を味わうことになるのだ。
ペンタゴンの「OPLAN 1019-26」は、湾岸戦争の奇跡にドクトリンを縛られたアメリカ軍が、今度は“イギリスの成功体験”にすがった「幻想」に過ぎない。
彼らは「距離」という最も基本的な物理学を無視している。
君はこう思っただろう、かの最強無敵のアメリカ軍なら制空権なんて握り続けるから、砲兵の支援なんて不可能だと。
前回も引用した湾岸戦争のデータを、もう一度見てみよう。多国籍軍は2,600機の航空機で1日2,800回もの出撃を行い、8.8万トンの爆弾を落とした。
では、2026年のイラン戦争はどうだ? 航空機はわずか500機、出撃は1日250回、投弾量は28分の1の3,000トンだ。
なぜ、世界最強のアメリカ軍が、これほどまでに「空爆の密度」を落としているのか?
答えは単純だ。イランはイラクではない。
彼らは1,700発の弾道ミサイルと4,000機のドローンで、米軍の前方基地を文字通り「機能不全」に陥れた。湾岸戦争時のアメリカ軍には、イラクの攻撃が届かない「絶対的な安全圏」が存在していたが。 今はどうだ?アメリカ軍は安全な前方基地を失い、2,000km以上離れた後方から飛んでくるか、数少ない空母から出撃するしかない。 そして、周辺のアラブ諸国は「アメリカの戦争に加担しない」と領空を閉ざした。
湾岸戦争時に見せた「圧倒的な物量」は、「敵が攻撃してこない安全な基地」「レーダーの大半の無力化」「数的な破壊力」 という、3つの奇跡的な条件が揃って初めて成り立っていただけだ。
イランは、イラクが成し得なかった、後方基地への直接攻撃によって、アメリカの「空爆の嵐」そのものを無力化したのである。
...さて、仮にアメリカ軍が、イランの海上封鎖・攻撃網を突破してハールク島への上陸作戦をしたとしよう。
だが、それは「勝利」ではなく「壊滅的な物量火力」の始まりだ。
ハールク島は長さ約6km、幅約3kmの小さな島だが、ここはイラン本土からわずか25kmしか離れていない。これは、アメリカ軍
が上陸したその瞬間から、イラン本土のあらゆる火砲の射程圏内に完全に収まり、逃げ場のない「火力の海」に沈むことを意味する。
イラン本土の沿岸には、M46 130mmカノン砲(標準榴弾で射程27.5km、ロケット補助推進弾で38km) が約1,000門配備され、米軍の上陸用舟艇を待ち構えている。さらに、Fajr-5多連装ロケット砲(射程75km、弾頭175kg) は、わずか数分で湾岸全体を火の海に変える。だが、本当の地獄はその先だ。
イランは、フォークランド戦争でのアルゼンチンのたった5発の対艦ミサイルとは桁違いに、「ハリジ・ファルス」対艦弾道ミサイル(射程300km、マッハ3〜4の速度で飛来し、650kgの弾頭を搭載) や、「ゾルファガール・バシル」反艦弾道ミサイル(射程700km) を配備している。これらは、上陸した米兵だけでなく、2,000km離れた後方から補給物資を運んでくる米軍の揚陸艦や輸送船そのものを、ホルムズ海峡の外側からでも正確に狙い撃ちできるのだ。
アメリカ軍がどれだけ最新の装備で上陸しても、待ち受けているのは「地雷原」と「あらゆる口径の火砲による飽和攻撃」だ。Fajr-3システムが12発のロケット弾を2分未満で撃ち尽くすように、イランの火力は「一発ずつ」ではなく、「面で塗りつぶす」 ように米軍を襲う。これは、第二次世界大戦でソ連赤軍が「大炮兵主義」のもと、数千門の火砲でドイツ軍を粉砕した戦術の現代版だ。
そして、これはフォークランド戦争の教訓の逆を行く。フォークランドでは「700kmの断絶」が守備隊の兵站を殺したが、ハールク島では「25kmの密着」が、イラン本土からの絶え間ない火力支援を可能にする。米軍は、1万km離れたアメリカ本土から、攻撃され続ける海上補給線を維持しなければならない。
つまり、ハールク島は「オーバーロード作戦の広範囲に分散した湾岸とは違い、火力を一点に集められる」島なのだ。 ペンタゴンの「OPLAN 1019-26」は、あまりにも楽観主義だ。待ち受けているのは末期のナチスドイツではない。ソビエト並みの火力を備えたイランだ。