動作の中で最も難易度の低い動作は何なのでしょうか![]()
『寝返り!!』
だと思います。
(私の想像なので実際は違う可能性もあります。
)
なので今回は寝返りについての正常動作を書いていきたいと思います。
まず最初に人の運動パターンを考えたときにまったく同じように動く人はいるのでしょうか![]()
答えは否だと思います。同じ人だとしても10回中10回とも同じ動きをする人はいないでしょう。
しかし、私たちは異常動作を見極めなければならないため運動効率や行う人の多さを考慮したうえで正常動作というものを勉強しなければなりません。
寝返りの正常動作を考えたときにまず屈曲パターンと伸展パターンが存在します。しかし、実際にそのままこれらの動作をする患者さんはあまり見ませんでした。
そこで、寝返りに必要不可欠なもののみ(普遍的特性)をつかむことを最優先に勉強します。![]()
寝返りの普遍的特性は
『体軸内回旋!!』
です。
この体軸内回旋を起こすためにどういったことを行うのかについて学ぶことで寝返りの特徴を掴んでいきましょう。![]()
体軸内回旋を行うためには脊柱の回旋運動が必要になります。この脊柱の回旋運動を行うために肩甲帯や骨盤帯を用います。
体軸内回旋を3つの相にわけて書いていきます。
1
動作
・上肢のリーチ
・肩甲帯の前方突出
役割
・寝返りの推進力
筋活動
・前鋸筋など
第一相では寝返りの一番最初として推進力を作らなければなりません。そのため肩甲帯の前方突出を行う必要があります。しかし、肩甲帯の前方突出のみを行う人はあまりいません。そこで上肢のリーチを用いて肩甲帯の前方突出を行います。この時の筋活動として前鋸筋が働きます。他にも肩甲骨を安定させるために僧帽筋中部線維など様々な筋が働きますが今回は省略させていただきます。![]()
2
動作
・上肢のリーチ
・肩甲帯の前方突出
・体軸内回旋
役割
・上部体幹の回旋を起こす
筋活動
・前鋸筋
・外腹斜筋
第二相では第一相の推進力を用いて上部体幹の回旋が起こります。上肢リーチの際の筋活動である前鋸筋下部線維は外腹斜筋と筋連結している。そのため前鋸筋が働くと外腹斜筋が働きやすくなります。この外腹斜筋が働くことで体軸内回旋が起こります。
3
動作
・体軸内回旋
役割
・下部体幹の回旋を起こす
筋活動
・内腹斜筋
・長内転筋
・大腿直筋
第三相では上部体幹の回旋の推進力を用いて下部体幹を回旋させます。外腹斜筋と内腹斜筋は筋連結している。そのため外腹斜筋が働くことで内腹斜筋が働きやすい。また、下部体幹が回旋した後に骨盤帯が回旋する。この時大腿直筋と長内転筋により骨盤と下肢が連結し、下肢も移動する。これで寝返りが完成する。
番外編
第一相時に頭頚部の屈曲、回旋をすることで腹筋群の筋収縮を起こしやすくしている。
あれ、これって屈曲パターンじゃないの
と思われた方、その通りなんです。
私は屈曲パターンを覚えようとするのではなく、体軸内回旋を勉強した結果屈曲パターンになってしまうのが本来の勉強であると思います。
では、伸展パターンは覚えなくてもいいの
と思われる方もいるかもしれません。もちろん覚えれたほうがいいですが屈曲パターンのほうがよく用いります。この話は起き上がりの時に話したいと思います。
今回の正常動作を知ることで、例えば第一相では上肢のリーチと肩甲帯の前方突出ができているのかを確認します。これができていない人は肩関節のROMや前鋸筋のMMTを実施します。
文章が長々となってしまい申し訳ございません。![]()
次回は寝返りの評価について書いていきたいと思います。
今回もここまで読んでくださりありがとうございました。
少しでも皆さんの力になれればと思います。
では、これで![]()