前回は寝返りの正常動作について勉強しました。
まだ、寝返りの正常動作を理解していない方は前回の記事もしくは各自勉強してから今回の記事を見るようにしてください。
もし、寝返りが見れるようになるとします。
次はどのような評価をすればよいのでしょうか![]()
これも相分けで行っていきましょう。
1
この相では上肢のリーチや肩甲帯の前方突出により推進力を生みだす相でしたね。
では、この相ではどのような異常動作が見られるのでしょうか。
脳卒中の方では、運動麻痺や連合反応の出現などにより上肢や肩 甲帯の動きに異常が見られるようになります。
異常が見られるようになり、上肢のリーチや肩甲帯の前方突出が困難になります。そうなると、推進力が生まれず、第二相に移ることができません。それどころか、連合反応などが起きると上肢の重さにより寝返りとは逆のトルクの働きにより寝返りを阻害してしまう可能性もあります。
高齢者の方では上肢のリーチは可能だが、肩甲帯の前方突出ができない方が多く見られました。原因として最も多いのは前鋸筋の機能不全である。他にも前鋸筋と共同して働く僧帽筋中部線維や下部線維、菱形筋の機能不全の可能性も考えられます。
見たことはありませんが、ROMによる上肢のリーチができない方もいると思います。原因部位は肩関節の水平内転の可動域が必要となります。
2
この相では上部体幹の回旋が起きる相でしたね。
第一相での推進力があるにもかかわらず、上部体幹の回旋が見られない方もいます。原因として構築的円背や脊椎圧迫骨折による脊柱回旋のROMや腹斜筋の機能不全などが考えられます。
3
この相では下部体幹の回旋や下肢の動きが起きる相でしたね。
上部体幹の回旋があるにもかかわらず、下部体幹の回旋が起きない方がいます。上部体幹の固定ができなかったり骨盤と下肢の連結ができない方であると思います。他にも開始肢位での下肢の配置が悪い場合も阻害してしまいます。
評価項目
・ブルーンストローム
・前鋸筋のMMT
・僧帽筋中部線維のMMT
・菱形筋のMMT
・肩関節水平内転ROM
・脊柱回旋ROM
・腹斜筋MMT
・大腿直筋MMT
・大内転筋MMT
まだまだ評価項目としては挙げなければならないと思うのですが今思いつくのはこれだけしか出てきませんでした。
実際は患者さんの数だけ原因はあると思うのでその都度考えていかなければならないと思います。しかし、少しでも皆さんのヒントになれればと思います。
他にも実際に手で誘導し、反応を見ることも必要であると思います。
次回は起き上がりについて書きたいと思います。
では、これで![]()