リハビリテーション基礎勉強会 -15ページ目

リハビリテーション基礎勉強会

入学から卒業までの全ての勉強を教えます。 ここで他の皆と差をつけましょう。

原始反射の種類と目的と発達との関係

ガラント反射
現象:背中をこするとこすった方に側屈する。

目的:体幹伸展筋の促通

出現時期:新生児

抑制時期:1〜2ヶ月

発達:新生児期では屈曲筋が優位である。そのため      
        伸展筋を促通するためにガラント反射を
        行う。また、3ヶ月では頭頸部を45〜90°まで
        挙上することができ、随意的に伸展筋を促通
        することができるためこの反射は抑制され
        る。

備考:4ヶ月では頭頸部を垂直位まで挙上。
        4〜6ヶ月では肘立ち位
        6〜7ヶ月では手立ち位
        7〜8ヶ月では一側上肢挙上→ずり這い
        8〜9ヶ月では四つ這い
        9〜10ヶ月では高這いとつかまり立ち
       10〜12ヶ月ではつたい歩き
       12〜13ヶ月では歩行
       の順に伸筋が強化し発達する。

モロー反射
現象:背臥位にて頭部を落下させると両上肢が挙上、外転しその後抱きつくように内転する。

目的:頭部を守った後に抱きつく

出現時期:新生児

抑制時期:4〜6ヶ月

非対称性緊張性頸反射(ATNR)
現象:頭頸部を回旋させると、回旋側の上下肢の伸
        展、反対側の上下肢屈曲

目的:背臥位の安定性向上

出現時期:新生児

抑制時期:4〜6ヶ月

発達:体幹筋の賦活とともに背臥位が安定し、抑制
        される

備考:背臥位は胸郭と骨盤帯の構造が船底状となっ
        ているためとても不安定な肢位となってい
        る。そのためATNRで支持面を増加させ安定
        させている。また、ATNRが出現している時
        期は背臥位が安定しているために寝返りが阻
        害される。

緊張性迷路反射
現象:腹臥位で頭頸部が屈曲している時は両上下肢
        屈曲。背臥位で頭頸部が伸展している時は両
       上下肢伸展。

目的:腹臥位にて顔面が床につき呼吸困難になるこ
        とを防ぐ

出現時期:新生児

抑制時期:4ヶ月

発達:4ヶ月に定頸し、随意的に呼吸確保すること
        ができるようになり、抑制される。

対称性緊張性頸反射(STNR)
現象:頭頸部を屈曲させると両上肢屈曲、両下肢伸
        展。頭頸部を伸展させると両上肢伸展、両下
        肢屈曲

目的:四つ這いの練習

出現時期:6ヶ月

抑制時期:8ヶ月

発達:頭頸部伸展位、両上肢伸展位、両下肢屈曲位
        は四つ這いである。そのため四つ這いになる
        ための反射であると考える。また、四つ這い
        は8〜9ヶ月であるため、四つ這いができるよ
        うになると反射が抑制されるとも考えること
        ができる。

迷路性立ち直り反応
現象:両目を隠した状態で体を斜めにすると体幹が
        側屈し、重力に抗する

目的:座位や立位でのバランス能力に関与する。

出現時期:座位や立位では6〜7ヶ月

抑制時期:なし

発達:介助なしでの座位は6〜7ヶ月で可能となる。これは迷路性立ち直り反応と同時期であるため、座位を行うための必須条件であると考える。