評判の映画『国宝』、


・歌舞伎がテーマ

・長いけど面白い


くらいの薄い予備知識しかない状態で観たのですが、評判に違わず素晴らしい作品でしたキラキラ

何と言っても圧巻なのは、主演俳優さんたちの気迫溢れる舞台の場面です

芸能関連に疎い私ですら名前を知っている売れっ子のお二人、タイトなスケジュールの合間に稽古を重ねて見事にやり切ったと思うと

何やら胸がじーんとするよねにっこり


鑑賞後は余韻を味わうべく

ネットでレビューを読み漁りました

すると面白いことに

絶賛レビューが多数の中で

原作を読んでから映画を観た人は概ね  

原作と色々違う…チーン

みたいなトーンなんですよね

実に興味深い


そして偶然にも

いつも読ませて頂いているブログにて

ホントにドンピシャなタイミングで

原作の魅力が紹介されていまして


これはもう読むっきゃないよね!!


原作は文庫で上下2冊組、

何せずっしりとした映画だったので

かなりの覚悟を持って読み始めましたが

予想に反してエンタメ寄りで

スルスル〜っと読めちゃいました

映画では終始、重厚感と悲愴感、ヒリヒリとした切迫感が漂っていましたが、

原作は軽妙洒脱な語り口に

思わずアハハと笑ってしまう箇所もチラホラニコニコ

元々は長丁場の新聞連載だっただけあり、

久しぶりに登場した人や時系列が丁寧に説明されていて、とっても読みやすかったですニコニコ





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ここからネタバレあります


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原作派の皆さんがほぼ100%レビューで書いてた

徳ちゃんロス汗

がよーく分かった

てか、原作を先に読んでたら

徳ちゃんいない?

ハァ?

そんなん成り立つん??

て、なるよねなるよね(´・_・`)

映画では最初の

お芝居→仇討ち作戦会議

しか出て来なかったので、

原作でそんなに重要な役割とは思ってなかった

そして実に魅力的なキャラすぎる故に

映画に登場させたら収拾が付かなくなるのは想像に難くない

監督(か脚本家か分かんないけど)も

無念ながら切り捨てたのでしょうね

徳ちゃんメインの外伝とか作ってくれたら面白いのになぁ




春江の懐の深さよ ✨

映画では

幼なじみからの恋人である喜久雄を追って来た筈が、何故か俊ぼんとくっ付いたのは

陰ながら喜久雄を立てる為だった

生涯喜久雄の一番のファンで居続けて、そのうち劇場も建ててあげる と言ったのを、喜久雄の妻になるのではなく敢えて別の立場から叶えてあげた

と言う解釈も成り立つが

実際は心底俊ぼんに惚れて支えていたのね

そもそも原作ではは徳ちゃんのセリフです

映画では春江の魅力がイマイチ分からなかったけど、

荒れた綾乃を丸抱えして面倒見たり

誰もが心の内を話してしまったりと

何もかも包み込むような女性に描かれています


春江のみならず、映画ではサラッと触れられるだけだった女性陣がそれぞれ魅力的だった

映画では急に出て来て原作でも登場は急だったがいつの間にかいなくなってた彰子だけど、辣腕マネージャーかつ頼れる片腕として最後まで喜久雄に寄り添っていた

の割に途中で喜久雄の付き人と懇ろな仲になっていたのを匂わせた意図は何だったのかな

綾乃市駒←諸事情あったらしく映画では別な名前ですも丁寧に描かれていた

綾乃のエピソードも盛り込んだら

到底3時間の映画には収まらないよね

一豊も映画ではサラッとだけど

原作では最後まで喜久雄とともにいたしね






喜久雄のラストは

作家って無慈悲だな

と思いました真顔


まぁ、そうでなければ

作家として大成できないのかもしれないですけど

(知らんけど)


何年にも渡って連載を追ってた読者は

リアタイでどう感じたのか

突然放り出された虚無感?

それでいて

こうでなければ終わらなかった という感じ?


ほんの数ページ前では、凱旋した徳ちゃんとの再会を予想して胸を踊らせていたのに悲しい

しつこいようだが本当に無慈悲なものです




映画の終盤で

あそこからいつも誰かに見られてる気がすんねん

という喜久雄に俊ぼんが同調するシーン

結局伏線回収されないまま

誰(๑• . •๑)?で終わった


原作では芝居の狂気に取り憑かれた喜久雄の心身が乖離した浮遊感で


それはそれでなるほどだが、

となると

俊ぼんが同調するのはちょっと違う気がする

映画でのそれは何だったんだろう?





映画で俊ぼんの最後となった舞台、

そこでのふたりの渾身の芝居が心から離れません

原作では演目も違うのね

ここはもう映画の迫力が圧倒的



あと、個人的に映画が圧勝だったのは

父親の代役に立った喜久雄の演技を観て

打ちのめされた俊ぼんが逃げ出して

追って来た春江と手を携えて出奔する場面

舞台の喜久雄との切り替えと相まって

俊ぼんの絶望と焦燥が迫り来るようでした

舞台に立つ前、震えて顔を作れない喜久雄に

俊ぼんが手を差し伸べるシーンも凄く良かった


それと、白虎が襲名の壇上で喀血しながら

俊ぼんの名を呼ぶ場面です

ここはどうしても親目線で見てしまいました

なんであんたがここにおらへんのや

という無念さと、

引いては全て自分が決断した道筋故であるという思い


それを雷に撃たれたかのように見つめる喜久雄の心情が痛すぎた


ここで喜久雄が何やらボソボソ言ってたのが聞き取れなかったが

レビューを読むと

死んじまえ…

からのハッと我に返り

すんません、すんません

だったとか

そしてそれをじーっと見つめる万菊の眼差しの凄みよ


繰り返すようだけど

ここは本当に映画が凄かった

(てか、この辺は原作と全然違う)


映画と原作、色々と違いながらも

原作をリスペクトしつつ

新しい解釈で作られた映画なのが伝わってきます


観て良かった&読んで良かったニコニコ



もう1回観に行きたいけど

時間取れるかなぁ


読後の高揚した気分のままの乱文

かつ

映画の記憶違い等ありましたら

何卒失礼仕りまする🙇‍♀️