本何もかも幸せそうにみえる凛が突然の乳癌宣告

子供との関係に悩むシングルマザーの響子

不妊治療に悩む美華

3人のリアルなストーリーが染みた。

特に凛の余命1年と診断された後の思い、生き方が年齢的にも他人事と思えず染みた。


生きる者は死者によって生かされ、死者もまた、生きる者によって生かされ続ける。

今は目の前の誰かでも、次は他の誰かが、 そして次は私が・・・・・・順繰り。

いつかやってくるその時に後悔しないよう、今をどう生きるべきか。

最後の時間を過ごす人たちは、大切なメッセージを伝えてくれている


「じゃあ、覚えていてくれる人がみんないなくなった時が、本当の死ってこと?」

「いや、それでも、その人が生きた痕跡はこの世界に残る」

「子どもや孫の記憶の中で?」

「なんかうまく言えないんだけど、その人が生きている間に他の人にしたこととか、話したこ ととか、そういうのが勝手に育っていって、思いがけない結果を生んだり・・・・・・そういうインタ アクションが、この世界にその人が生きた痕跡を残すんじゃないかな。それが残っている限 り、人は本当には死なない」

「痕跡はいつなくなるの?」

「なくならないんじゃないかな、ずっと。影響を与えた人が、またその人のまわりに影響を与 えていく……そうやって、ずっとずっと連鎖していくんだ。 その連鎖が続く限り、人は死なな い。人は人によって生かされ続けるんだ・・・・・」

人生の豊かさは、時間の長さとは別のものだと思うんです。一瞬一瞬を大切に、精一 杯生ききるしか、人生を豊かにする方法はない。

そうすればたとえ残り少ない時間でも、これ までとは違う確かな質量をもった濃密なものになる……僕はそう思います