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中古住宅を購入する際に築〇年くらいまでなら許容というだいたいの目安のようなものが多くの人にとってあると思います。
そのだいたいの人の許容範囲が、月日とともに当然変わっていきますが、この数年でかなり変化しているように思います。
 
土地の高いエリアであるほど、築年数の許容度は広くなりますが、郊外でなくとも、最近では戸建でも平成築の売物が増えてきてますので、ちょうどきりがいいところで平成築以降のものならという基準も多いかと思います。
少し前でしたら、昭和56年築以前か以降かの昭和56年以降の新耐震基準ならOKという条件もよく聞きましたが最近ではめっきり減った ように思います。平成も27年目ですから平成元年だと築26年ですから平成築と言っても決して新しくはありません。
 
今はそんな状況ですが、今ですら、昭和63年築の物件と平成元年築の物件では、第一印象というか物件を見に行く前の資料の段階で、まったく印象が違うという方が多いのです。
物の価値としては1年の違いですから変わらないのに、物件を見るまでもなくソートをかけられ対象から外されてしまうのです。
物の本質を見ずイメージで理解するというのはよくあることで大多数の方がそうではないでしょうか。
 
そう遠くない将来、平成から新しい年号に変わります。そうなりますと、平成でも〇年前なのに昭和なんて2個前の年号のもの なんて住めるの?なんて考える人も相当増えると思います。
30代の買主がボリュームゾーンとするならば、そのうち昭和生まれは少なくなり、平成生まれが主流になりますから、より一層、年号によるイメージは顕著のように思います。
土地として十分建替え可能な物件であれば、建替えや売却などが容易でこういったリスクは少ないと思いますが、再建築不可や狭小地、借地権など、建物があってなんぼの物件は、こういった大きな潮目が変わったとたんに流動性や価格に大きな変化が生じると思います。今のまだそこまで大きく崩れていない価格から一気に暴落するかと思います。
 
逆に印象が悪くなり、とことん売られるようなことがあれば圧倒的安値で買えるチャンスで もありますので、物件によっては買いかもしれません。年号が変わっても築数か月の違いで実態は変わらないわけですから。そう考える人がまったくいないわけではないので、自分が買っても転売できる可能性もあります。
 
また、同じ築年数での耐震性や耐久性を比較するならば、昭和築と平成築では、まったく内容が違うとも思いますので、すべて一律で築22年経過すれば建物の評価は0に近いとする日本の住宅市場もかなり歪んだ市場のようにも思います。(実際は中古は、築22年程度なら少し色がついて価格設定されるケースが多いですが)
 
私なら、築年数20~30年くらいのものでもきちんと建替えできて流動性のあるいい土地ならよろこんで買います。
だってリフォームすればまだまだ住めますから。
不動産の市場では、新築が売れないため価格を下げ、買手の新築志向がそれに輪をかけ、中古市場も連れ安してます。
そもそも20年ちょっとで評価のなくなる建物ということ自体が狂っています。