「ナンノタメ?」 生きているの
出ない答え 今日もL∞Pしてるーー…
side Takahiro
チュンチュン…。
鳥のさえずりが微かに耳に届いて、俺は「ううーん…」と小さく声を上げ、布団の上で寝返りを打った。
もう朝なのか…
本当に太陽地球一周したのかよ…。
薄っすら目を開けると、カーテンの隙間から入り込んだ光が俺の瞳に直に当たった。
その眩しさに、俺はまた目を閉じる。
そろそろ起きなきゃな…と心では思うのに、身体は一向に動かない。
これだから朝は嫌いなんだよ…。
心の中でぶつくさ言いながら、今度は日光が当たらないように、壁の方に向かって目を開けた。
大きな欠伸をしてやっとのことで上半身を起こす。
隆「そういや…」
今日見た夢は、何だか変だった。
周りは真っ暗で、ふわふわした変な道を歩いていて…ふいに現れた少女に手を伸ばす……
そこで、夢は終わった。
隆「あの子…すげー綺麗だったな…」
するとその時、激しく部屋のドアをノックする音が響いた。
ドンドンッ!!
千「こら男子共!いつまで寝てんのよ!!」
隆「やべっ、時間」
千晃の声でハッとして時計を見ると…結構な時間だ。
隆「おい真司郎、起きろ!」
隣でまだすやすやと眠っている真司郎に声を掛けるも、「おお…ん?」と声を上げたっきりまた眠りに落ちてしまった。
その向こうでは、光啓が秀太を起こしていた。秀太も、真司郎とほぼ同じ状態だ。
光「もう知らねえ」
俺よりも早くしびれを切らしたらしい光啓は、二度寝に突入した秀太から離れるとクローゼットへと向かっていった。
真司郎がいつまで経っても目覚めそうにないので、俺も諦めて制服が掛けてあるハンガーを取りに行った。
光「そういえば西島」
着替えながら、光啓が話しかけてきた。
隆「ん?何だ」
光「どの子が綺麗だって?」
隆「は?」
光「いや、だからさっき」
数秒考えて、俺は思い出した。
さっきの独り言を聞かれていたのだ。
隆「何でもないよ。…夢の話」
光「なんだ夢かよ」
拍子抜けしたように光啓が言った直後、また部屋の外から声が聞こえた。
千「ちょっと、真ちゃんと秀ちゃんまだ寝てるでしょ!起こしてあげてよ!!」
光「…千晃のやつ、何で部屋のドア開いてないのに分かるんだよ?」
隆「さ、さあ…?」
千晃には何でもお見通し…か。
俺らは着替えを済ませてからまた二人を起こしに掛かった。