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Twitterでちまちま更新中の小説や、たまーにどうでもいいこと言い出すかもしれぬ!

side 隆弘

あれからすったもんだありながらも家に着くと、当然ながら光啓と千晃が先に帰っていた。

千「あ、おかえりー!」

光「遅かったな」

隆「おう。秀太は?一緒じゃなかったのか?」

そう訊くと、千晃があー、と言って説明した。

千「秀ちゃん、途中まで一緒だったんだけど…なんか、先帰ってて、って言ってどっか行っちゃったの。ね?」

光「ああ。だから俺らもよく分からないんだ」

隆「そっ、か」

ちらっと真司郎の顔を見ると、いたって普通な顔をしていた。…いや、内心複雑なんだろうな。あえて平静を装っているのだ。

光「なあなあ、今日来た転校生、どう思った?」

そんな俺らの心情を知ってか知らずか、光啓がそう切り出した。
すると即座に、千晃が声を上げた。

千「可愛かった!美人!」

隆「なんでそんなに嬉しそうなの(笑)」

千「んー、分かんない(笑)」

「でもなー」と首を傾げて千晃は言った。

千「何で人と仲良くしたがらないんだろ」

真「それは俺も思った」

光「何か…理由があるな」

真「何やろな」

隆「…宇野さんさ」

俺は、屋上で寝ていた彼女を驚かせた時のことを思い出して小さく笑った。

光「なんだお前気持ち悪いな、早く言えよ」

隆「意外と面白い子だと思うんだよね」

そう言うと、3人は驚いたような表情をした。

真「そう…なんか?」

千「まあ、にっしーが言うならねぇ」

4人で話していると、玄関の扉が開く音がして、間もなくおばさんが入ってきた。

千「あっ、おかえりなさーい!」

浦母「あら、もう帰ってたの」

どうやら買い物帰りらしいおばさんは、時計と俺らの顔を見比べながら言った。

光「いつもこんなもんだけど」

千「今日はちょっと寄り道してたけどねー」

隆「俺は6時間の延長で寝てた」

そう言うと、おばさんは「直也に怒られたでしょ」と笑った。

隆「いや、逃げた(笑)」

浦母「まあ(笑)」

ひとしきり喋った後、おばさんは思い出したように冷蔵庫を見た。

浦母「そうそう、お向かいさんにシュークリーム頂いたのよ。みんなで食べて、って」

千「シュークリーム!」

その瞬間、千晃の顔がぱあっと輝いた。

光「千晃分かりやすすぎ(笑)」

千「えへへ、シュークリーム大好きなんだもん」

浦母「じゃあ、着替えてらっしゃい」

千「はぁーい!」

隆「千晃(笑)」

真「おばさん、それ手伝うで」

冷蔵庫に買ってきたものを入れようとしたおばさんを手伝いに、真司郎は台所へ向かった。

浦母「ありがとう真ちゃん」

千「ああっ、あたしも、手伝う!」

千晃も、二階に行こうとしていたのを慌てて方向転換して台所へ入っていった。いつもは千晃が手伝っているからな。

俺と光啓が着替え終わって下に降りると、またもや玄関の扉が開いて誰かが入ってきた。