前回ブログの続き
大工の後輩達がいる議長の事務所に到着
ブルーシートが剥がされていて現場が丸見えだった
改めて
「これで生きてるって奇跡だろ」
「ここに人間が挟まってたなんて考えたくもないな」
凄惨な現場だった
その場所とは裏腹に
「(オレ)さん!!皆さん!!お久しぶりです!」
信じられないほど元気な議長の若い衆が出てきた
「大変だったね」
「まぁ誰も命取られてないんで。(議長)さんの手術も成功したし!これでもう十分です」
「凄いな。オレなら凹む」
「俺ら(議長)さんの若い衆なんで、普通じゃないんですよ(笑)」
大工の後輩が
「俺らが来た時からこうだったんです。この状況に誰も飲み込まれてなくて。(議長)さんのことを相当尊敬してなきゃこうはなれないなって思います。これからみんなでまたこの事務所を盛り上げていきたいって言ってたんですよ。あんな爽やかな顔されたらなんて言って良いか分からなくなります」
励ましに来たつもりが
励まされる
議長のケガが治って早く戻ってきてほしいなぁって待ち遠しそうに話してて
言葉にならない状況だった
でもここでやはり力量を発揮するのも嫁で
「凄っ!!(議長)さんって車にも外壁にも勝っちゃったってことよね?!」
「アハハハッ(笑)さすが(議長)さんだと俺も思いましたよ」
「(議長)さんは、生きる運命なのね。みんなを置いてなんか逝かない。強い親分さんで頼もしいわね」
「はい!でも今回は皆さんには世話になってしまいましたね。復帰したらみんなで揃ってお礼に伺います」
「お礼なんていいの。その前ここにいるみんなもお世話になってるんだし」
「そんな、そんな、俺達は大したことはしてませんよ」
「信用できる人がいるだけで全!然!違うの。この中には長年生きてるのにどーーーしようもないおバカさんがいて、いつまで経っても安心させてくれない人がいるもん!」
「え?この中に?(笑)」
「ほらアレよ、アレ。あの年齢層の高い塊」
「え💦ウソでしょ!?💦会長!?」
「あの4人、全員。なんてゆーの?私の神経を逆撫でする天才?肩書きとか権力って、それなりの人格も伴っていると思いがちだけど。ぜーんぜん違うのよ。年齢順なだけ。まぁあのオジサン達はさておき、私はこれから(議長)さん達の年代を楽しみにするわ」
「全員、下向いてますよ💧」
「しばらく顔なんて上げさせないわよ?今日から私の奴隷としてしっかり働いてもらうんだもん」
若い衆は助っ人に
「何があったんでしょうか💧こんな光景、見たことがありませんけど💧」
「なるべくしてなったというか。こうしなきゃいけないというか。でも1つ言えることは今回ばかりは(嫁)さんが正しいからしょうがないんだ」
「これが正しいこと💧そうなんですか。(議長)さんはこの状況をご存知なんですか?」
「知らない。言わないかもしれないし。(嫁)さんの判断次第かな」
嫁は
「言うよ?内容はマイルドにして」
「よっぽどハードな話しなんですね💦」
ナンバー2達は少し離れたところにいたから話しが丸聞こえ
モジモジしながら苦笑いが精一杯だった
外壁とか内装とか修理箇所をそれぞれがサイズを計り必要な材料の確認をしていて
片腕は自ら手伝いに行った
嫁を怒らせてしまった
自分が悪いと、背中が言っているようだった
嫁の元カレでもある片腕の親分
親分といっても年は離れていない
大学生の頃、たまたま出会って一目惚れして若い衆になった
大学は誰もが知るあの国立大
卒業することを約束して就職せず堅気の道を片腕は捨てた
親分のそばにいるだけで幸せだった日々
これからも続くと思っていた人生は、ある日途絶えた
あの辛さは今も続く
なのに犯人は親分がいなくなって良かったと思ってるんじゃないのか?なんて言い片腕はキレた
その反省を誰かの役に立つことで示してる
今、親分は空から見ていてなんて声をかけてくれるのか
そう思いながら片腕を見ていた