前回ブログ後
1つ1つ心配なことが減っていくと
相手を恨む余裕ができる
危ない方法を避けながらも何とかスッキリする方法はないかとみんなが考えていた
外装屋の友達が
「このままじゃ終われないぞ?」
これをきっかけに
「証拠は掴みましたよね?」
「ということは?」
「うわ💦やられた!!か、ヤバい!!って思わせなきゃ気が済まない」
「(議長)さんの回復を待つ間、名案が必要だよ?」
「名案といえばさ、」
「(嫁)さんだよな?」
みんなが嫁をジーッと見つめ
嫁もまた同じようにジーッと見る
何を言うかと思ったら
「なんかさ。熱く考えすぎじゃない?」
「え💧」
「犯人が分かったんだし、(議長)さんの手術も成功したし、良かったじゃん」
「でもさ💧なんかやり返さなきゃじゃない?」
「私、思うんだけど。もっと上の立場があるならここでもうひと踏ん張り派手にやらなきゃと思うけどさ。もうこの上はないのよ?オジサン(会長)は。会長ってゆう立場を手にしてる人がガタガタ言ったら下から見上げてる人はなんて思う?」
「もうちょいやれば崩れるかもって?」
「ね?(大工の後輩)君が即答できた通りよ?」
「じゃあ(嫁)さんならどうするんですか?」
「普通よ、普通。面と向かって言うの。こないだは(議長)さんにずいぶんなことをしてくれたよね。証拠はあるけど警察に提出するつもりはナイの。この落とし前はどうつけてくれるの?3日以内に答え出しなさいねーって。さらっとね。」
「こわっ💦」
「同じように痛い思いをさせるのは簡単よ?でも生き地獄みたいな?そんな苦痛と恐怖を味わうのも悪くない」
「俺、3日間も耐えられない💧」
「そう思うのは動じてないことが伝わるからでしょ?」
「それです💦バレてんのに怒られないの1番怖い💦」
「生きながら最高の恐怖を味わうの。逃げたとしても表に出られないほどの。そんな一生を送る想像はできるわよね?相手はオジサンよ?オジサンの周りにはこんなに面倒臭そうなメンバーが揃ってるのよ?いくらバカでも開き直るのは無理だと思うのよ」
「本当ですね💧でも(議長)さんは?このままってことですか?」
「3日以内の答えよ。認めようが謝ろうが逃げようが許さないことには変わりないんだけど。この3日の答えを利用して(議長)さんの気の済むようにできるでしょ」
「そのあとは?破門?解体?」
「絶対にやめさせない」
「もー勘弁して💦」
「許さないってそーゆうことよ?ね、靴のオジサン(ナンバー2)?」
「(嫁)さんにはどんな悪党も敵いませんね(笑)あの時にそんな考えができていたらと後悔しそうです」
「(助っ人)は?」
「あの世からの拍手が聞こえます(笑)」
「一応聞くけど(片腕)は?」
「ひと言余計ですね(笑)この年になってまだ(嫁)さんから学ぶことがありました。自分は賛成です」
「オジサンは?どう思う?」
「みんなを守るということは、自分も守れということですね」
「分かってるじゃん(笑)」
「力でねじ伏せることほど簡単なことはありませんね。これはもしかして(嫁の元カレ)さんを死に追いやったアイツらと同じように?ってゆうことですか?」
「あら。分かっちゃった?(片腕)達は死ぬまでずーっと狙ってる。その恐怖は生きてる方が辛いかもしれないよね。大切な親分が命を懸けて(片腕)達を守った。何もされない恐怖は人を追い詰める」
「数ヶ月で髪が真っ白になったそうですよ」
「生きてたら弱っていく姿も見れる。生きているからいつでも追い込める。お互いに生きていてこそよ。でもたまに(嫁の元カレ)にこのことを言ったらどうなっていたかなと考えることがあるんだけど、」
「止められたと思いますか?」
「無理だと思う(笑)」
「え?!」
「だって前例がなかったんだもん。どれ程の苦しみをみんなに与えることになるか考えられなかったかなぁって。バカだから自分が前例を作った。でもそのお陰で今、オジサンを止めることができた。結果オーライ(笑)」
「なるほど。でも、生きていて欲しかったと今でも思いますけどね」
「でもさぁ、あのことがあったから(嫁の元カレ)は伝説の人みたいな扱いされてるでしょ?だけど今、生きてて大したことなくなってたらヤダよね(笑)」
「絶対そんなことありません💦」
「何はともあれ(片腕)達の強さと、オジサン達の支えで今がある。それを手放す理由はどこにもナイ。それを忘れないことね」
嫁の言葉には
助っ人でさえ涙を堪えていた
今の幸せは、大切な人を失ったから噛みしめられること
良かったとは言えないけど
絶対に繰り返してはいけない
前例は生かされた
犯人は生かしておく
反省してるかどうかなんて関係なく
常に狙われている恐怖を味わいながら生きる
これでいいと思う
嫁の話しを聞いた後、片腕を見たら
空を見上げてた
亡き親分になんて報告をしてるんだろう
そんなふうに見えた