昨日の夜。
緊急事態が起きた。
外装屋の友達からの着信だったが。
「(オレ)、今から来てくれないかな。(娘)が来てるんだけど、(外装屋の友達)が、」
奥さんだった。
しかも凄い小さな声で怯えてるようだった。
「どこから電話してるんだ?」
「本当にヤバイかも、」
って言った後。
「(外装屋の友達)!ダメ!!やめて!!!」
奥さんの叫び声だった。
ヤバイ!!!
そのことだけは分かって。
オレ1人じゃ止めるので精一杯になるから。
Jを連れて。
嫁のことは片腕に頼んでウチを出た。
向かう途中で屋根屋の友達にも電話をして。
外装屋の友達の自宅に直行してもらうことにした。
外装屋の友達は仲間の中でも兄貴のような、ドンと構えていて1番頼りになる存在。
器が大きくて、いつも冷静で。
滅多に怒らない。
おまけに体もデカイし力もあるから、尚更安心できる男。
ただこの頃、娘のことでピリピリしてた。
娘の彼氏が外装屋の友達の写真を見て怖いから会いたくないと拒否してて。
そこに娘も乗っかって、実家に帰ってこなくなった。
それだけでも失礼な話しなのに。
娘が学生の時には既に男は転がり込んできてて。
外装屋の友達が一生懸命働いて送ってた仕送りで生活してたことが発覚した。
ちょうど今年の旅行前に娘が帰ってこないと言ってたばかり。
娘は彼氏の味方。
外装屋の友達に反抗的な態度を取るようになってた。
あんなに親を大事にしてきた娘が。
男1人でここまで変わるのか?ってほど。
オレ達も凄く残念な気持ちになった。
ついでに腹立たしいのは、男は現在無職。
外装屋の友達の娘の稼ぎで食ってることになる。
Jですら。
「(外装屋の友達)がマジで怒ったらヤバイぞ。」
「間に合うといいな。(娘)のことになると狂っちまうから。」
久しぶりに冷や汗が出るほど焦った。
玄関のドアにはカギがしてあって。
インターホン鳴らしまくって。
でも。
「声聞こえる!」
「窓ガラス叩け!」
あちこちガラスを叩き。
1ヶ所カーテンが開いた。
鬼の形相とはこのことか。
外装屋の友達はそんな顔をしてた。
窓が開き。
表情が一変した。
「ダメだわ、俺。本当に情けねーよ。」
部屋の中を見たらグチャグチャ。
ソファーには娘が丸くなって居て。
奥側には奥さんが泣いて座り込んでいた。
玄関を開けてもらい。
リビング横のキッチンに行った。
「(奥さん)、大丈夫か?」
「もうヤダ。」
泣いてしまった。
「(外装屋の友達)、よっぽどのことがあったんだな。」
「親って何だろうな。」
下を向いたままだった。
屋根屋の友達が到着して。
「凄いことになってんな。大丈夫か?ケガはないな?」
遅れて屋根屋の奥さんも来てくれて。
「(外装屋の奥さん)!大丈夫?大変だったね。向こうの部屋に行こう。」
連れていってくれた。
屋根屋の友達は。
「(外装屋の娘)、しばらく帰ってこないで何してたんだ?」
「仕事だよ!」
逆ギレだった。
「何?!💢そんな態度かよ!」
「あーウザイ💢だから帰ってきたくなかったんだよ!」
「なんだお前?いっちょ前に今更反抗期か。俺が何をした?そんなに変わるほどお前はどこで何やってきたんだよ!!!💢」
「うるさい!うるさい!うるさい💢バッカじゃないの?!💢」
オレの横で空気が動いた。
Jの声で。
「(オレ)!止めろ!!」
ギリギリで服を掴み。
屋根屋の友達が正面で止めてたが。
まるでブルドーザー。
どんどん押していく。
Jが加勢してもやっと何とかなってるだけで。
これはヤバイ。
本気で怖くなった。