前回ブログの続き。
「ん?まさか今年も?」
「何か燃えてるニオイ(笑)」
「やっぱり?今年も直買い?(笑)」
これは嫁が始めたこと。
手伝ってくれたお礼にって採れたての魚を食べさせてもらってたんだけど。
それじゃ手伝いに来れなくなると買うことにした。
それ以来、オレ達が来てる時には焼き場が出されている(笑)
嫁は子供達と焼くのを手伝い。
その間、仲間達はフォークリフトの免許を持ってる人は氷を持ってきて。
仕分けが終わった魚に投入したのを蓋をしてテープで留めて運んで。
手際よく積む。
あれ?
漁港の人?
そのぐらい仕事を覚えてしまっています。
助っ人も何かしなくては!と仕事を見つけ頑張っていました。
漁港のおばさん達は。
「これ漬けてきたから食べて?」
「うわ!嬉しい!ありがとう!」
何か作って持ってきてくれる。
1番年上の夫婦は80代半ば。
おじさんが。
「今年で引退って思ってたんだー。」
「引退?!」
「なのに今年もみんな来るって聞いたら引退するの来年にしようかと思ったんだ(笑)」
「(おじさん)さん?来年も絶対来るよ?」
「参ったな!引退できないや!(笑)」
助っ人の親友が教えてくれた。
「漁師に定年なんてないから自分で決めなきゃならないんですけど。(おじさん)さんももう目が悪くて船には乗れません。でも、海への勘は未だに抜群で引退されたら困るんです。だいぶ前から引退してここへは来ないって言ってたんですけど。皆さんが来るようになってからは毎日のように出てきてくれるようになって。コロナになってもみんな、もうひと踏ん張りやろうよって言い合えるのは、皆さんのお陰なんです。」
「必要な人ばっかりってことなんだな。」
「そうです。船に乗れなくてもやれることはたくさんあるし、大事な判断は相談したいし。皆さんから注文が来ると(おじさん)さん達を呼んで選んでもらうんです。長年の経験と、俺達にはナイ他の何かがあるんですよね。昨日の伊勢海老も、最後は(おじさん)さん達ベテランの勘でした。時間帯、微妙な場所、天気、何で分かるのか聞いても、分かんねーって言ってますけど(笑)俺らじゃとてもじゃないけど追い付かない勘を持ってます。」
「海か。自然相手は難しいだろうな。」
「それを攻略したから海から離れられないのかもしれませんね。」
設備屋の友達が。
「そこまで仕事に想いがあるか?って問われてる気がするな。ここに来ると今のままじゃいけないぞって思う。正月の出初め式の動画を見た時もそうだった。この仕事にプライド持ってやれてるのかを考えた。」
「仕事って何の為にってありますよね。好きなことを仕事にできてる人もいるし、金の為だったり、家族を養う為だったり。」
「何かの為だったのに、俺は日常の中の出来事みたいに慣れちゃったのが正直なところだな。(助っ人の親友)さんは?何の為?」
「俺は自分の為です。もっともっと自分の背中を見てもらえるような漁師になれないと、若いのは育てられませんから。」
「見てると思うけどな。若い子増えたし。」
「ここからです。続かなきゃ意味がないし。こんな朝早くてキツイ仕事なんて!って思われたらこの海を見ていく人がいなくなってしまいますから。」
「未来の為か。」
「そうです。海の未来です。揚がったことのナイような魚が掛かることが多くなってきましたし。この変化の時に俺達の代が対応して下の子らに教えていかないと。」
作業の報告に来た若い子。
庭師の後輩が。
「君は漁師が好きかい?」
聞いてみた。
「はい!(笑)」
「どんなところが?」
「海が好きだし、大漁の時が嬉しいんですよね(笑)」
「ちなみに憧れてる漁師さんとかいるの?」
「船長です!」
「偉い!!君は立派な漁師になる!」
目を見たら分かる。
動きを見ていたら感じる。
キツイし不安定でもこの仕事が好きだ!と思っているのかは。
「(助っ人の親友)さん?憧れだって(笑)」
「社交辞令でしょ(笑)」
小さな漁港でも地元の人に愛され必要とされている。
ここは人が本当に温かい。
オレ達は注文して消費することしかできないけど。
何もできないよりはマシ。
ただ会長、ナンバー2、片腕のところだけでも1ヶ月それぞれ数百匹単位で注文があるそうなので、少しは支援になってるのかな?
とにかく命懸けで獲ってきた魚。
これからもありがたく美味しくいただきます!